シニアライフ ノウハウ本で学ぶ豊かな老後 第4弾は 「ビンボーでも楽しい定年後」 森永卓郎

森永表紙シニアの参考書
photo by ゆう

森永さんはシンクタンクを経て大学教授をされている還暦過ぎの経済学者、経済アナリストとしてご活躍です。
テレビやラジオの出演も多くレギュラー番組も持たれていますし、例のダイエットジムのコマーシャル出演でも話題になりましたので、みなさんご存じですね。

ゆう
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堅苦しい経済学をわかりやすく解説されることでも定評があります。

「長生き地獄」「マイクロ農業のすすめ」「年収200万でもたのしく暮らせます」などマネープラン関連の著書も多く出版されています。

前回、第3弾ノウハウ本「定年後」に続き、森永さんの「ビンボーでも楽しい定年後」のご紹介です。
本の要約は他のサイトにお任せするとして、こちらでは老後生活の参考書として有効と思われるところをピックアップして考えてみます。私なりに刺さった部分を引用し、感じたことを述べさせていただければと思います。

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ビンボーでも楽しい定年後 森永卓郎

本書はひとつのお題が見開きで完結しておりテンポよく読めます。

第一章 「老後生活の展望」 
①全体展望、②年金、③住まい、④相続、⑤医療、介護、健康の五つのカテゴリーでお題が30項目。
第二章 「資産運用」 お題が16項目。
第三章 「節約」 
①節約の積み重ね、②ポイントの活用、③税金を取り返す、④割引を利用、⑤株主優待券の活用、
⑥小銭を稼ぐの六つのカテゴリーでお題が19項目。
第四章 「生きがいづくり」 お題が16項目。
以上4章で、お題が合計81項目の設定。

今回タイトルはビンボーでも楽しい、言い換えればお金が無くても楽しいということになります。
経済学者ならではの、お金に関わるノウハウに期待が高まりますね。

そんな著者が老後の暮らしをどのように考えているのか、楽しく生き抜く方法、資産運用や節約方法など本作品より探ってみたいと思います。

年金は70歳支給開始に移行?

いま政府部内では、年金支給開始年齢をさらに70歳へと繰り延べようとする検討が進んでいます。
もし、年金の支給開始年齢まで、公務員の定年を延長するという法律が成立してしまえば、年金支給開始年齢を70歳へと繰り延べても、公務員は困りません。

p26

のっけからこの話題、考えさせられました。
現在65歳まで定年を延長している企業は少なく、ほとんどが60歳定年であとは再雇用となります。
定年延長であれば給与は現水準をある程度維持されますが、実際は再雇用ですから3割から5割ぐらいの減額となっています。この現状が60歳定年後、年金支給の65歳まで厳しい戦いを強いられているわけです。
定年から年金支給年齢へシームレスに進まないものかと誰しも考えたことがあるのではないでしょうか。

ゆう
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人生100年時代と言われていますから定年延長が成立するのはいいけど、著者は恩恵を受けられるのは公務員や一部の企業だけになってしまうと危惧されています。

年金支給が70歳になれば、支給までの状況がさらに厳しくなりますから民間企業も定年延長とセットで考えて頂かないと非常に困ったことになります。年金だけでは足りない問題があるにも関わらず、その支給が先送りでは生活は相当厳しくなりますよね。

しかし、この流れはある程度止められないのも現実。事前に情報は察知し、それに合わせた人生設計を立てておくのも老後の生活を楽しくするためにも大切なこと。最新情報収集と早い時期からの準備が必要です。

トカイナカのすすめ 

都会育ちの人たちにお勧めしているのが、都会と田舎の中間、トカイナカでの暮らしです。
大都市中心部から数十キロから100キロ程度離れれば、豊かな自然を楽しむことができます。
また、それくらいの距離であれば、いつでも都心に出掛けることができるのです。
田舎と都会のいいとこ取りです。

p30

郊外という概念は明確な定義はなく辞書的には「都市に隣接する地域」という曖昧な表現になってしまいます。
東京でいえば概ね都心から25キロ、電車で30分くらいからが郊外となっているようですが、森永さんが仰っているのは、もう少し離れている感じでしょうか?
都会と田舎の中間で「トカイナカ」確かにイメージが浮かびやすい心憎い表現ですね。

田舎暮らしは昔から誰にでもあこがれがあります。「ポツンと一軒家」なんてテレビ番組の視聴率が高いのはその現れ。コロナ禍の影響、テレワークの普及もあり都心離れもトレンドになっているようです。

ゆう
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私もここでいうトカイナカの住民になります。
引っ越したのは21年前で普通のサラリーマンが都心で家を買うなんて今以上に無理な時代。

都心までの通勤時間は一時間近くかかり毎日大変でしたが、今は再雇用でテレワーク併用なので通勤の呪縛も解けて快適な毎日です。

通勤等、多少の我慢は強いられますが私の実体験からもお勧めできるとおもいます。
東京にも関わらず、川を流れる水はきれいで自然が多く無人の野菜販売スタンドなんかもあります。
都心の賃貸に住んでいるときは、緑が恋しくて週末には日帰り温泉やドライブに出かけてストレス解消していました。当然、費用もそれなりに掛かって大変でした。
トカイナカに引っ越してから週末は近所の散歩やウォーキングで満足、費用は0円。

人は結構住んでいるので大型スーパーも多くショッピングモールもあり物価も少し安いと思います。
食料や衣類など生活必需品や趣味のお買い物にも、まったく困りません。

確かに田舎もいいのですが都会暮らしに慣れてしまうと医療関係はもちろん、日用品等買い物が不自由なのは日常生活のハードルが高いです。

私は仕事で遅くなる時や都心で飲み会がある時はビジネスホテルに泊まっちゃいます。
タクシーで帰るより安いし身体も楽なのでお勧め、ビジネスホテルも安くて快適になりました。
「トカイナカ」検討の価値ありかと。

トカイナカ
        郊外は水も豊富できれいです
            無人野菜直売所

実家の処分をどうするか

親が亡くなった後の実家をどうするのか悩んでいる人が増えています。
自分自身の思い出が詰まっていて、兄弟が集まる拠点にもなっている実家を処分することは、心理的に大きな抵抗があるのは、事実です。
しかし、誰も住まないまま放置しておくと、家はどんどん傷んでいきます。

p62

これは多くの方が通らなくてはいけない道。感情的な問題の他にも固定資産税や売却に関する金銭的な問題、田舎の物件は資産価値も低下しているので問題はさらに大きくなっています。
人口も減少していますから、この先空き家率も高くなるのは必至です。

森永さんは売れるうちに売る、思い出にひたっている暇はないと断言されています。
でも、自分事となると考えてしまいます。方法論としては売る、貸す、一緒に住むくらいしか思い浮かびません。実家の様子を見る限り断捨離から始めることが現実的な気もします。

ゆう
ゆう

何十年も両親が暮らしてきた家、身内でもああしろこうしろとは言えませんよね。
ナーバスな難しい問題です・・・

しかし、亡くなってからバタバタしても問題は大きくなるばかり。
空き家として管理する管理費もバカになりません。言いずらいことですが、親が元気なうちから相続や空き家にしない方法など勇気を出して話し合うことが大切かもしれませんね。

ふるさと納税 

ふるさと納税のすごいところは、一定の限度額までなら、何回寄付しても、寄付した総額から2000円を控除した金額が、翌年税額控除という形で戻ってくること。
つまり2000円の自己負担分を払えば、タダでお礼の品をもらえるということになります。

p120

ふるさと納税は気になっていたのですが、まだ経験がありません。本書を読んで調べてみました。
よく利用するECサイト楽天にも「楽天ふるさと納税」があり、「簡単シミュレーター」で寄付上限額がわかります。確定申告手続きも新しいサービスが2022年2月より始まり証明書を一つにまとめられ、e-Tax、マイナポータルなどでオンラインで完結できるとのこと。
控除申請が面倒な気がして今まで躊躇していたのですがこれなら大丈夫です。

その気になって返礼品を見てみました。高級フルーツ、お米、和牛に魚介と魅力的な品物がいっぱいです。電化製品や日用品、温泉の宿泊券もあってビックリ。これらが2000円の自己負担で手に入るなら絶対にありです。

ゆう
ゆう

北海道や東北の返礼品が私には魅力的ですが本来の自治体を応援することも忘れちゃいけません。出身地の市町村からも選び、ふるさと納税を私も始めたいとおもいます。

地元の返礼品調べてみたら、なつかしい地場産のお醤油のセットがエントリーされていました。
こんな楽しみ方もできるんですね。
ただ、ビールや日本酒まで返礼品で準備している自治体もあるので悩むところです。

もっと、早く利用していればとチョッピリ後悔。
まだ未経験のみなさんはご検討されてみてはいかがでしょうか?

                              楽天ふるさと納税

ミニ農業 

ミニ農業には思わぬ効果がありました。それは、足腰がとても鍛えられるということです。
私の畑では、農薬を一切使っていません。ということは、2週間も放っておくと雑草が生い茂ってしまうのです。

p164

森永さんは10種類以上の野菜を育てていらっしゃるそうです。
私が住んでいる近くにもミニ農園の貸し出しがあり、土日には楽しそうに作業をされています。
家族や老夫婦の方もお見かけしますが遠巻きに眺めているだけが現状。

ゆう
ゆう

土いじりは嫌いじゃないですが野菜を育てるのは大変そうですし、新鮮な野菜は近くの無人直売所で農家の方から直接購入できますので興味はありませんでした。

しかし、本書を読んで少し気が変わりました。歳と共に体力の衰えが気になりウォーキングは積極的に始めているのですが筋トレが今一つなんです。ジムに行くのも面倒だし何だか恥ずかしくて自宅でYoutube筋トレをたまにという感じ。当然続きません。

ミニ農業、特に雑草抜きは中腰態勢が続きますからスクワット状態です。
農業始めちゃえば周りの目もありますから草ボウボウという訳にもいかないので強制力が働き、やらざるを得ないということに。
自分で育てた野菜を食べるという経験もないので、ここは前向きに検討したいと思います。

市民農園
近所の市民農園です

写真集を出そう 

本の形になっているにもかかわらず、写真店で1枚ずつプリントするより、ずっとトータルコストが安いのです。私は、これで、格安の写真集が作れるぞと、即座に思いました。

p176

デジカメはフィルム代も気にしなくていいので気軽にシャッターを押していますが我々世代は違いました。
12枚や24枚撮りのフィルムを買って、被写体をじっくり選び大切に1枚1枚シャッターを切ったものです。
そして、写真屋さんで出来上がりをドキドキして待つ。懐かしい思い出です。

今はデジカメのお陰で撮り溜めた写真はプリントされることも少なくスマホの中に大量に埋もれているのが実情ではないでしょうか。画面でみるだけでなく、紙にプリントされたアルバムがいいという方も多いはずです。

森永さんも、教えている大学の追い出しコンパで学生が格安で卒業アルバムを作ったのを見て「これだ」と思ったそうです。冊子になったアルバムを眺めるのは楽しいですし、想い出として形に残せます。

ゆう
ゆう

みなさんの中にも店頭やネットのフォトブックサービスをご利用になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

写真は老後にも楽しめる手軽な趣味の一つ。写真は紙にプリントされたものじゃなきゃ満足感が得られない世代なので、私もフォトブックサービスは前から利用しています。

格安フォトなどと比べると少々お高いですが、数多くあるサービスサイトの中でクオリティーが群を抜いて素晴らしいサービスがありますのでご紹介します。

フォトバックというサービスで冊子型の簡単なもの、文庫本同様凝った製本がされているもの、ページがフラットになる見やすいものなどバリエーションも豊富です。
また質感のある用紙を使っていて印刷の仕上がりも圧倒的にきれいなことが他社との違いです。
写真がお好きな方はぜひご検討されるといいと思いますよ。

フォトブック│Photoback
アプリやパソコンを用いて写真をアップして配置するだけでフォトブックを作成。贈り物での活用や旅行・成長記録・ウエディングの用途におすすめ。おしゃれに仕上がると大好評のフォトブック。おしゃれなデザインテンプレート。注文データは永久保存。

おわりに

本書は具体的でわかりやすい例も多く知ってる内容もありましたが、老後生活を展望、資産運用、節約、生きがいづくりと改めてジャンル別に整理出来て良かったです。

著者はあとがきで、現役時代が車の運転だとすると、定年後は飛行機の操縦になるので、上がるも下がるも腕次第とおっしゃっています。定年後の生活は自由度が広がる分、格差が広がるということにもなります。
年金生活の態勢を整え、しっかりと勉強し楽しい定年後を過ごしたいですね。

私が刺さった部分の紹介なので、出費を抑える危機管理的な話題ばかりのピックアップとなってしまい肝心の「楽しい定年後」というキーワードとの関連がなく申し訳ありません。
本書には楽しく暮らすためのノウハウが生きがいづくりの章などで色々と紹介されています。
ご興味がある方はぜひご一読ください。

ビンボーでも楽しい定年後 (中公新書ラクレ)
「現役時代が車の運転だとすると、定年後は飛行機の操縦。上がるも下がるも腕次第」と本書は説きます。年金の範囲内で生活できる技術や態勢を整えてしまえば、現役時代よりもずっと気楽で、好きなことができるのが定年後。では、現役時代の「生き方」からどうチェンジしていけばいいのか──。 見た目も若々しい人から一気に老け込んでしまう人...ReadMore



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