プチ贅沢でデパ地下のお惣菜やお弁当を買った経験はみなさんもありますよね。
地下から上層階へたまには場所を変えてみませんか?高級ホテルのレストランはさすがに予算的に厳しいですが、ここなら大丈夫。
フレンチやイタリアン、懐石料理、全国の有名人気店などレストラン街は魅力がいっぱい。
価格的にリーズナブルですし、お店も綺麗、さすがデパートです。
たまには贅沢な空間と美味しい料理を味わいましょう。
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京都祇園 八坂圓堂 大丸東京
大丸の歴史は約300年前の1717年、京都・伏見の呉服屋から始まります。
大阪、名古屋と店舗を拡げ、1743年に江戸店開業といいますから歴史がすごい。
現在の東京駅八重洲口は1954年の開店。海外デザイナーとの日本初の提携でも知られています。
サラリーマン時代はお得な紳士服2着ビッグバーゲンでスーツを見に行ったもの。衣料品は大丸のイメージ。
レストラン街は12階と13階。13階はXEX TOKYOでイタリアン、鉄板焼・和食、バー&カフェのフロアー。
12階は日本料理、フレンチ、イタリアン、中華、寿司、天ぷらと16店舗が揃っています。あの有名なポール・ボキューズも入っており、ランチはお手頃価格で利用できます。
大丸と言えば京都、創業明治十八年の「心の故郷 京都」にこだわり、老舗の伝統を提供してくれる「八坂 圓堂」で和食を頂くことにします。
デパートの中とは思えない、落ち着いた雰囲気のあるエントランスを入ると、ゆったりとしたテーブル席に案内されます。
ランチメニューは京懐石、天ぷら会席が9900円、花籠御膳が3300円の3種類。
予算も考え、花籠御膳と京風天ぷらのアラカルトメニューから秋鮭と舞茸、椎茸海老詰を追加注文しました。
「花籠御膳」
・名代京風天ぷら
・小鉢
・口取り
・煮物
・鰹 たたき
・鶏つくね鍋
・ご飯・漬物
・甘味
まずは、鶏つくね鍋が登場。家庭で食べる鍋料理とは違い、一人鍋というのも旅館に来たようで贅沢な感じがしていいものです。きのことつくねの組み合わせはシンプルでだしの味が際立ちますね。
スープを一口頂くと、胃の準備も整い臨戦態勢に入ります。
鴨ロース、焼き物を食べただけで、全てが上質な酒の肴に見えてしまうのが酒飲みの悲しい性。ランチのセットなのに、ご飯は少し待っていただいて、ゆっくり味わいたいと思います。
少しですが、鰹があるだけで味のバリエーションが拡がります。湯葉豆腐も丁寧に作られていて良いお味。煮物はタコが付いていて、ふわっとやさしく噛める柔らかさ。しっかりと煮込まれ美味しく仕上がっています。
天ぷらを頂きます。海老はもちろんですが、この「とうもろこしの天ぷら」。甘みが強くて、噛むのが楽しくなる美味しさに感動(これは絶対クセになるお味)。初めて食した「海老パン」も、もう一つ食べたくなるお味。ボリューミーなパンなのに、なぜか軽く食べられるお上品はお味でした。これが京都マジックなのか。
追加で頼んだ舞茸も絶妙な揚げ方で、きのこの風味がたっぷりと引き出されています。舞茸は一番好きなきのこですが、こんなにおいしく頂けるなんて、大満足。調理の腕前も素晴らしいと思いますが、素材も良いのかもしれませんね。
秋鮭と椎茸海老詰めも絶妙な火の通り方で素材の味が口の中に溢れます。椎茸がこんなにおいしかったことに改めて気づかされました。今まで天ぷら専門店で食べてきた味とは別物です。
京風天ぷらの定義は良く分かりませんが、この素材が活きるあっさりした感じ、衣がしつこくないのがいいです。ここは天ぷら推し。次回、天ぷら会席を食べてみたいと思わせる魅力。 恐るべし京風天ぷら、恐るべし圓堂。
かき揚げ丼とかあると、すごいことになりそうな予感を感じる私がここにいます。
デザートを一口頂いて、ごちそうさまでした。やはり、ランチは価格的にもハードルが低いので新たな食体験が出来て楽しいですね。
花籠御膳のように色々な料理を少しずつ食べることが出来るメニューはシニアにとってもお酒が好きな方にとってもベストメニューではないでしょうか。
そうだ 京都、行こう。