大山街道 街道を歩く その10 歴史を訪ねる シニアの健康ウォーキング 大山ケーブル駅→大山山頂

大山街道 街道を歩く その10 歴史を訪ねる シニアの健康ウォーキング 大山ケーブル駅→大山山頂 街道ウォーク
Photo by ゆう
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大山街道 その10 大山ケーブル駅→大山山頂

大山街道その10は、大山ケーブル駅→大山山頂
距離は6,5Km、所要時間4:10時間 14,381歩、消費カロリー1859kcal

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大山ケーブル駅→大山山頂

大山街道歩き、赤坂を出発して10回目にて最終回となりました。今日はケーブルカーで大山下社に向かい、山頂の本社までを目指します!ビブラムソールの登山靴とトレッキングポールも準備して出発です。

天気がよくて伊勢原駅から大山が見えます。北口を出ると左手が大山ケーブル行のバス停。すでに、列ができています、土日は1時間に3本、平日は2本の運行となっています。

登山靴とトレッキングポール
伊勢原駅からの大山
大山ケーブル行のバス停

30分ほどで大山ケーブルのバス停に到着、前回も登った「こま参道」を進みケーブルの駅へ向かいます。こま参道の階段は362段、ケーブル駅までは15分くらいかかります。

ずらり並んだお土産を見ながらゆっくり登れば楽しいもの。縁起物の「大山こま」をはじめ、とうふ、きゃらぶき、唐辛子や木彫りの置物、名水わらび餅などのスイーツ、物色しすぎて駅まで15分以上かかっちゃいました。

大山のバス停
こま参道を進みます

大山ケーブル駅から阿夫利神社駅まで料金は640円、毎時20分間隔で運行されています。高低差約280mを6分で登りますのでシニアにはありがたい山頂までのエネルギーの節約に。

思ったより大きなグリーンのボディー、山の緑に溶け込む感じがいいですね。車内から前方を見ると勾配が大きいのですが、快適なスピードでスイスイ登っていきます。上下すれ違う場所が大山寺駅、この先が阿夫利神社駅となります。

大山ケーブル駅
鮮やかな緑のボディ
結構なスピードで登っていきます

阿夫利神社駅から見下ろす眺めは絶景で相模湾まで一望できます。山頂を目指さなくても、ここからの眺めを見られるだけでもケーブルカーに乗って訪れる価値はあります。

駅から神社へ向かうと茶店があり、トイレも少し降りたところにあります。ルーメソの暖簾?ラーメンの幟が横になってルーメソでした。こちらペットボトルの飲み物は250円ですが、駅のコンビニで予備の水を買うのを失念していましたので購入することに。

阿夫利神社駅
阿夫利神社駅からの眺め
茶店はルーメソが目印

早速、長く続く階段の洗礼です。登りきると鳥居があり大山阿夫利神社となります。2200以上前に創建されたとあり、別名「あめふり山」と呼ばれた雨乞いや五穀豊穣祈願の式内社です。江戸時代には年間数十万の大山詣りの人でにぎわった人気のスポット。ご祭神の「大山祇大神」は富士山の御祭神「木花咲耶姫」のお父様。

駅から神社までの階段
大山阿夫利神社下社 鳥居

源頼朝公が刀を収めたことから生まれた「納太刀」の風習、この風習を真似た木太刀を担いだ大山詣りの像があります。こちらからの眺めも良く、江の島や三浦半島、遠く房総半島まで見渡せます。今日はすこし霞んでいますが江の島がよく分かります。

阿夫利神社 拝殿
展望台と大山詣り像
江ノ島や三浦半島、房総半島の眺望

拝殿から左へ進むと頂上への登山口となります。入山の初穂料は100円、お祓いを済ませて準備完了。
本社へ登拝する正門をくぐり出発、春夏の開山期は両扉が開かれているそうですが今日が片側のみ。

ここは一丁目、頂上本社は二十八丁目となり表参道には各丁目の石柱が建っています。頂上までの残り距離の目安になりますので、まずは半分の十四丁目まで目指して無理しないでマイペースで登りたいと思います。

入山前のお祓い
登拝門

入門後、いきなりの長い階段とつづら折りの急登に少し先行き不安に。大山はヤビツ峠や日向薬師から何度か登ったことがありますが、低山とはいえ数年ぶりの山行なので体力がどの程度消耗するかドキドキです。階段は手すりに助けを得てクリア、坂道は歩幅を小さくとってゆっくり歩く省エネ走行、久々に重力を感じています。

入門後の長い階段
つづら折りの急登

白山神社に到着、山伏が山中で行う修行の中で、ここを拝するのが一過程であったとあります。修業とは言え登山靴も速乾性のウエアも冷たい飲み物もない時代、このような山の中を歩き回るなんて、まさしく修行。

結構いい汗かかせていただいておりますが、まだここは七丁目だって!残り二十丁もあるかと思うと。。

白山神社
ここはまだ七丁目

すごいパワーを感じる大木が前方に現れました。こんな山中に樹齢約600年の夫婦杉、江戸時代の人々もこの杉を見て同じ感動を覚えたかと思うと感慨深いです。こちらは八丁目、左右同形の巨木の周りにはいい感じのスペースがありますので、この辺りで少し休憩、冷えた水が喉にしみわたる。

大小の石が転がる登山道が続きます。山頂まで約半分の目安、十四丁目迄やってきました!足元に見られる花のような模様がある美しい石は牡丹岩と名前がついています。風雨に浸食されて出来たんでしょうが、幾重にも重なった花びらに見えるから不思議です。

夫婦杉
牡丹岩

天狗の鼻突き岩、こぶしが入るくらいの穴が左側にあいていますが、天狗が鼻を突いてあけた穴といわれています。ドリルで開けたようなきれいな丸い穴、どうすればこのようなことになるのか?やはり天狗様の仕業?本当に不思議な巨岩です。

中間点を過ぎた十六丁目は蓑毛への追分、稜線になっているので眺望が開けます。ベンチもありますので座ってひと休みするにはいいポイント。汗だくで、足と膝に結構負担がきています、山頂までの道のり、まだ40分との案内があり、少々気持ちはブルーに。

天狗の鼻突き岩
蓑毛への追分

木道と平坦な道が続き、元気が出てきたぞ。標高が1.000mを超えて二十丁目、こちらは冨士見台、江戸時代には茶屋が置かれていたそうです。こんな山奥で茶屋があったなんてほっとしたでしょう。茶屋のお店の人は毎日麓から通っていたのでしょうか?だとしたら、それもすごいこと。

富士山は見えませんでしたが、本来なら写真の真ん中あたりに富士山が浮かんでいるはず。早い時間に来ないと雲がかかってしまうんですよね、浮世絵にも描かれるほどの絶景が見られなくて残念です。

快適な木道歩き
富士見台

ヤビツ峠への追分、山頂まではあと300mの案内、もう少しです!疲れ切った体に鞭打って登ります、登ります、そして登ります。前方に鳥居が見えてきました…がまだ山頂ではありません。

さらに登ると、山頂の鳥居が登場してホット一息。二十八丁目の本社銅鳥居に到着、なんと神々しい、達成感を味わったのは久しぶりです。

ヤビツ峠の追分
山頂手前の鳥居
本社銅鳥居

鳥居をくぐると阿夫利神社前社が左手に、こちは水を司る高龗(たかおかみ)の神が祀られています。その先、階段を登れば本社に到着、山頂ですから作りは質素ですが、ここまで登ってきた苦労もありご利益がありそう。

本社横には茶店があり、飲み物や軽食があります。人力で品物は運んでいるのに、この価格は良心的だと思います。今日はオフで平日のためかお休みです、ハイシーズンや土日は営業していると思います。

私は下社で飲み物は余分に仕入れてきたので体制に影響はありませんでしたが、少しでも荷物を軽くするためにこの茶店で飲み物を補充しようと計画されている場合、休みだと帰りの水分補給に問題が発生しますので注意が必要です。

本社への階段
本社横の茶店
本社

本社の奥へ進むと視界が開けて大山山頂と書かれた山頂標識が見えてきます。山頂って感じがいいいですね、標高1251.7メートルの文字、その先には相模湾から東京方面までの眺望が拡がります。

奥の院
大山山頂標識

奥の院には雷神様が祀られています。裏手に降りるとトイレがあります、山登りの際、気にするのがトイレ問題、特に女性には大切なポイント、こんな点からも大山は日帰り登山が人気なんです。

トイレの先には見晴台もあり天気が良ければ富士山も。山頂から一段降りたところに、雨降木という名のご神木があり、大山の別名雨降山のシンボルでもあります。こちらで再度パワーを頂き下山しましょう。

山頂からの眺望
ご神木

帰りは表参道を戻るのではなく、見晴台へ向けて進みます。道案内に注意しなが下山開始です。登りと違い重力に逆らわない分楽なのですが、膝に衝撃がかかるのと違う足の筋肉を使うので登りより辛いことも多々あります。

最初は階段が続きます、トレッキングポールの助けも借りて膝への衝撃を和らげてゆっくりと。この山奥でこれだけ登山道を整備するには大変な労力が必要、そのお陰で快適に歩けるわけですから関係者の方がたに感謝ですね。

左手がガサガサっと揺れてます。一瞬クマか?ってビビりましたが、シカの群れに遭遇。人なれしているのか驚く気配も逃げる気配もありません。私の足は、そろそろ生まれたての小鹿の足に。。かなりヘロヘロ。

長い階段が続きます
シカが

一時間くらいでしょうか、ようやく見晴台に到着。ベンチがずらりと並び、東京や厚木方面が一望、後ろには大山山頂と降りてきたコースが見て取れます。下社側からこちらへのコースはお手軽なハイキングコースという感じでしょうか。

結構狭い崖路を注意しながらさらに進んでいきます。今日は空いているので問題ありませんでしたが、込み合っているときはすれ違いが難しいかも。基本登り優先となりますので注意が必要です。下りの勾配は今までよりかなり緩めになってきて心も身体も余裕が出てきました。

見晴台
狭い道には注意

水の音が聞こえてきました、二重社(ふたえしゃ)に到着です。ご祭神は生命の根源である水をつかさどる高龗神(タカオカノカミ)で龍族の王様。お隣には見事な滝。こちら二重の滝では古来より禊が行われており、龍神さまが現れたという伝承も残っているそうです。雨乞いの滝としても崇められているようです。源流らしい、凛とした奮起が漂っています。

二重社
二重の滝

30分ほどで登りを開始した下社に到着。低山とはいえ、それなりの準備と日頃からのトレーニングが必要なことを実感させられた山登りでした。反省です、明日からスクワットやストレッチ頑張ろう!

この先、女坂をくだってケーブル駅まで行く予定だったんですが、膝と股関節の痛みがあるのと、時間も15:00になってしまったので予定変更。帰りもケーブルカーのお世話になることにします。別の機会に女坂は再チャレンジということで。

見晴台から下社へ到着
帰りのケーブルカー

江戸庶民の行楽、大山詣りを体験してみたいと始めたこの街道歩き。途中、東京のおしゃれタウン青山や渋谷、三軒茶屋から二子玉川、多摩川を超えて青葉台、厚木、そして伊勢原、大山山頂へ。

五街道とはひと味違った雰囲気の街道。信仰の道は歴史遺産はもちろんですが、今も活気ある街並みが魅力でした。価値ある10回の歩行総距離は約122km、続ければ何とかなるもんです。

阿夫利神社、山頂本社への参拝、これからの充実したシニアライフにご利益があることでしょう。歩けること、食事が美味しいこと、そしてお酒も美味しいことに感謝して、街道歩きを続けていきたいと思います。

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