秩父札所三十四観音 午年総開帳 その1 札所巡りの健康ウォーク 札所1番→9番

秩父札所三十四観音 午年総開帳 その1 札所巡りの健康ウォーク 札所1番→9番 シニア元気実践術
秩父札所 1番-9番
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秩父札所三十四観音 午年総開帳 その1 西武秩父→9番札所

前回、秩父札所を巡ったのは令和二年の二月、まだ寒い真冬の札所巡りでした。令和8年は12年に一度の午年総開帳、全34ヶ所の秘仏本尊が一斉に御開帳される特別な年。普段見ることが出来ない観音様を拝むことが出来ると知り、再び札所巡りをすることに。

秩父札所巡りは、埼玉県秩父市およびその周辺(横瀬町・小鹿野町)にある34ヶ所の観音霊場を巡る巡礼路です。西国三十三所、坂東三十三観音と合わせて「日本百観音」の一つに数えられ、古くから多くの人々に親しまれてきました。全行程が比較的まとまっており、「自分の足で歩く巡礼」としても非常に人気があります。

総開帳ならではの秘仏公開はもちろん、記念御朱印や特別散華配布、御手綱(おてづな・ご本尊様と繋がる綱)に触れることもできるありがたい札所巡りとなります。自分の足で巡るからこそ味わえる道中の小さな発見、ふたたび一歩一歩踏みしめる私の巡礼の旅、このドキドキ感が街道歩きシリーズの楽しみでもあります。

今回は二度目の巡礼、再び巡る際には同じ朱印帖に御朱印を重ねていただく「重ね(重ね印)」という風習があり、巡礼の深みを増す楽しみ方です。久しぶりに開く朱印帖には数々の思い出が。

あれから6年、父、伯父や叔母、恩師、友人が他界しました。時の流れを改めて感じます。高齢ですが元気な母の長寿、健康でいられる自分に感謝するとともに、お別れした方々のご冥福を祈り心を込めて札所巡りをスタートさせたいと思います。

↓ 歩行ルート 和銅黒谷駅から横瀬駅までをグーグルアースで作成してみました

秩父札所巡りその1は、西武秩父駅→和銅黒谷駅→聖神社→札所1番→札所9番
距離は24,8Km、所要時間7:20時間 33,749歩、消費カロリー3,027kcal

※画像はクリックすると拡大でご覧いただけます。
※マップの左上、ボックス□→マークをクリックすると歩行ルートがご覧いただけます。
※スマホでも読みやすいように、改行が多くなっております。PCでは少々見づらくなっていることをご了承願います。

西武秩父→和銅黒谷→聖神社→四萬部寺(札所1番)

西武鉄道自慢の「特急ラビュー」で秩父へ向けて出発。指定特急券はスマホで購入、座席指定もシートマップから好きな座席が選べます。昔は券売機の前でひと仕事でしたが、便利な世の中になりました。ゆったりシートと清潔な社内は快適、サンドウィッチと珈琲で車窓の景色を楽しみながらのモーニングタイム。

西武秩父から秩父鉄道の「御花畑駅」へ乗り換えとなります。徒歩にて移動ですが、すぐ近くなので問題ありません。3つ目の「和銅黒谷駅」で下車となります。真夏のウォークは体調管理が最優先事項、無理は禁物。駅を出て街道すぐ右手のコンビニで塩飴、凍らせたお茶のペットボトルなど購入、万全の態勢で先へ進みます。

西武鉄道 ラビュー
御花畑駅
和銅黒谷駅

前回同様、1番札所へ向かう前に金運上昇で人気の「聖神社」からのスタート。歩き始めてすぐ、右手に黄色の幟が目に入ってきます。聖神社は銭神様として知られる金運のパワースポット、和銅(708年)の時代、この地域で良質の自然銅(和銅)が朝廷に献上されたことを記念して創建されたと伝えられる歴史ある神社です。

前回購入した黄色の宝くじ入れの効果はまだ出ていないけど、それは気にしていない事、上位当選じゃなくても構わないので、金運効果を気長に待ってますと再度神頼み!やせ我慢バレバレですが、神様の怒りを買わないように遠慮気味のお願いです。

神社から少し山あいへ進むと、右方向遺跡5分の案内がありました。畑の中を進んでいくと、実際に銅が採掘されたと伝わる「露天掘り跡」、その先の谷あいに貨幣を模した高さ数メートルにもおよぶ「巨大なモニュメント」がドドーンと鎮座。圧倒的な存在感と日本通貨発祥の地という歴史のロマンを感じることができます。

聖神社 拝殿
聖神社への参道
和同開珎 巨大モニュメント

山を下り、のどかな雰囲気の小路を進んでいくと左手に法雲寺の石柱、出発してまだ1時間あまりですが暑さに負けそうなので、大通りに出て菓子処「栗助」に退避。抹茶ソフトを頂きクールダウンです。

小路へ戻り、ペースダウンでウォーク再開、左手には「瑞岩寺」です。1528年に創建された曹洞宗の古刹、戦国時代、関東の要衝だった鉢形城の城主・上杉顕実の家老であった「長尾四郎左衛門昭国」が開基したと伝えられています。関東の中世史に興味がある私には関東管領山内上杉氏に由緒ある興味深い場所。

秩父札所とは別に定められている「秩父十三仏霊場」の1つとしても知られており、本尊として十一面観音が、本堂裏手の険しい岩山の中腹には、趣のある「不動堂」が佇んでいます。裏山の岩肌には、ミツバツツジやヒカゲツツジなどが自生しており、秩父市の天然記念物に指定。

菓子処「栗助」
瑞岩寺
瑞岩寺 不動堂

武甲山を眺めながら、のどかな里道を進みます。いよいよ秩父札所巡りの始まりとなる、第1番札所の「四萬部寺」に到着。スタートにふさわしい、歴史と厳かな雰囲気に満ちた寺院です。山門前に立つと6年前のことがしっかり思い出されて、今回も結願まで頑張って歩くぞ!という決意がより一層強くなりました。

寺院の名前ですが、高層幻通が四萬部の仏典を読経し、そのお経を土の中に埋めて経塚を築いたことに由来しているそうです。千鳥破風が重厚な観音堂には、本尊「聖観世音菩薩」が祀られています。「天井の雲竜図」も見事。「山門」や「八角輪蔵の​施食堂」(せじきどう)など、歴史を感じさせる建造物が静かな里山の景色に見事に溶け込んでいて、ゆっくり過ごしたくなる空間。

四萬部寺入口と旅籠一番
四萬部寺 山門
四萬部寺 八角輪蔵の​施食堂

観音様と繋がった御手綱に触れて、しっかりお参りさせていただきました。記念すべき最初の重ね御朱印はありがたみがあります。特別散華も頂きました、左上には記念印も。こちら1番札所には、御朱印帳や菅笠、納め札や巡礼正装の白衣の一つ笈摺など巡礼用品が豊富に揃っていますので安心です。

四萬部寺 観音堂
雲龍図
1番 御朱印

四萬部寺(札所1番)→真福寺(2番)→常泉寺(3番)

休息も十分取れたので、次に「巡礼古道道しるべ石」に向かい、その先右方向の2番札所へ。この先が、本日最大の難関、「長い長い上り坂」が続きますので水分補給と体調管理が必要です。前回の冬と違い夏のこのコースは非常に過酷、滝のように流れる汗と共に、ようやく第2番札所である「真福寺」に到着!「本堂への階段」を気合で上ります。苦労の末たどり着いた2番札所、達成感が違いますね。

巡礼古道道しるべ石
最大の難関 2番札所への上り坂
真福寺 本堂への階段

山あいの静かな環境に佇む古刹で山号は「大棚山」、喧騒から離れた穏やかな里山の雰囲気が漂うお寺。大棚禅師が一人の老婆の供養のために建立したものと伝わり、「老婆と禅師が板額」にも描かれていました。本堂には「聖観世音菩薩」が祀られており、巡礼者が一歩一歩の歩みを進めながら、心静かに手を合わせるのにふさわしい落ち着いた場所。この山奥の静けさが疲れを癒してくれます。

秩父札所では、お寺によっては無人であったり管理の都合上、少し離れた場所にある別の寺院が「納経所」を兼ねているケースがあります。こちらもその一つ、真福寺自体は静かな山あいのお堂として佇んでいますので、御朱印の受付などは少し離れた場所にある「光明寺」が担っています。

真福寺 本堂
老婆と禅師が板額に
光明寺への下りの山道

先ほど迄とは違い「下りの山道」なので、嘘のように足取りが軽い。重力ってすごいな~なんて感じながら、一歩一歩景色を味わいながら進みます。納経所となっている「光明寺」は、単なる「朱印の窓口」ではなく、立派な本堂や境内を持つ歴史ある寺院。巡礼者を温かく迎えてくれるアットホームな空気が漂っており、蓮の花も咲き乱れ、まるで極楽絵巻のようでした。

光明寺 本堂
光明寺
2番 御朱印

巡礼道標を頼りに横瀬川を渡り第3番札所の「 常泉寺」へ向かいます。前面にのどかな水田が広がり、背景に山を背負った、絵画のように美しい里山の風景の中に佇んでいます。境内へと続く石段を登った先にある観音堂は、かつて秩父神社の境内にあった薬師堂を明治3年に移築したもの。

お堂の軒に施された「龍の彫刻」は見事。室町時代作とされる一木造りの「聖観世音菩薩」が本尊として大切に祀られています。境内には子持ち石、万病に効くと伝えられる伝説が残る長命水の井戸があります。

常泉寺 観音堂
常泉寺
3番 御朱印

常泉寺(札所3番)→金昌寺(4番)→語歌堂(5番)→法長寺(7番)

巡礼の親子が観音さまの声のお陰で川に流されるのを救われた、との民話が残る「お止めばし」で再び「横瀬川」を渡ります。対岸にある札所第4番の「金昌寺」は境内を埋め尽くすように並ぶ数多くの石仏で非常に有名な、見どころ満載のお寺。

お止めばし
横瀬川
金昌寺 仁王門と大わらじ

大わらじがかけられた「仁王門」には、ずっしりと重厚で迫力のある大きな仁王像が安置されており、参拝者を力強く迎えてくれます。二階には五百羅漢像も並びます。観音堂には本尊である十一面観世音菩薩が祀られています。境内や斜面には、江戸時代後期から明治にかけて寄進された、表情豊かな「観音像や五百羅漢」などがなんと約1,300体も安置されています。一つひとつ顔やポーズが異なり、人間味あふれる穏やかな表情を眺めながら境内を巡るのが大きな魅力。

金昌寺 観音堂
観音像や五百羅漢
4番 御朱印

「道しるべ石」をたよりに先へ進みます。石には右五番の文字が刻まれています。秩父札所第5番の「語歌堂」は横瀬町方面へと歩みを進めたところにある、ユニークな名前と深い歴史を持つ小さなお堂。正式な山号・寺号は「小川山 語歌堂」。

この地の長者、本間孫八が、ある夜訪れた旅の僧と夜を徹して和歌の奥義を語り合いますが、明け方には消えるようにいなくなってしまいました。その僧が聖徳太子の化身であると悟り、この観音堂を「歌を語る堂」という意味で名付けられたそうです。素敵なお話ですね。

大きな伽藍が立ち並ぶお寺とは異なり、田園や里山の風景の中にひっそりと佇む、素朴で味わい深い小さなお堂は風情があっていいものです。本尊は、多くの仏を生み出した「仏の母(仏母)」とされる尊格の「准胝観世音菩薩」が祀られており、非常にめずらしいとのこと。

道しるべ石
語歌堂 仁王門
語歌堂 観音堂

語歌堂自体は無人のお堂であるため、御朱印は少し離れた場所にある「長興寺」で頂くことになります。曹洞宗の静寂な古刹、長興寺は、手入れの行き届いた境内や立派な本堂を持つ歴史ある寺院。凛とした静けさと温かみが共存しており、武甲山の麓に広がるのどかなロケーションが素晴らしい。

御朱印を頂き、ありがたいことに氷でキンキンに冷やされたお水のサービスを受けられました、そして美味しい秩父のキュウリの漬物まで、これがまた絶品!最高です!感謝・感謝の気持ちで長興寺を後にします。

長興寺
長興寺
5番 御朱印

目の前の「見事な武甲山」を眺めながら田園をのんびり歩くのは贅沢なひと時です。札所は前後しますがルートの組み立て上、先に7番札所へ向かうことに。「現代風の札所の案内」も登場しました。

見事な武甲山
現代風の札所の案内
法長寺 山門(薬医門)

第7番の「法長寺」は田園風景に囲まれた、とても静寂で落ち着いた雰囲気の中にあります。薬医門の前には「不許葷酒入山門」の石柱が立っていて、思わず自問自答。本堂は牛伏堂とも呼ばれ秩父札所随一の大伽藍。本堂左手前には名前の由来となった牛の石像が鎮座しています。平賀源内の原図を元に設計されたと伝わり十一面観世音菩薩が祀られています。

観音様の背後には武甲山
法長寺 本堂(観音堂)
7番 御朱印

法長寺(札所7番)→卜雲寺(6番)→西善寺(8番)→明智寺(9番)

秩父札所第6番の「卜雲寺(ぼくうんじ)」へ向かいます。山号は向陽山ですが、別名「荻野堂」としても親しまれています。本尊の「聖観世音菩薩」は武甲山山頂の蔵王権現から荻野堂へ移されたためとあります。

高台に位置しているため、境内からは秩父のシンボルである「武甲山」を正面に見渡す絶景が広がっています。武甲山の伝説にまつわる「山姥の歯」をはじめ、町指定文化財の縁起絵巻など、興味深い寺宝が伝わっています。「初秋に 風吹き結ぶ 萩の堂 宿かりの夜の 夢ぞ覚めける」という、季節を感じさせる素敵な御詠歌が残されているのも風情があっていいものです。

卜雲寺 観音堂
左奥の坂上が卜雲寺
6番 御朱印

次の秩父札所第8番までは少し距離があります。小松沢レジャー農園の横を進み自販機で水分補給、すでに2L以上は飲んだかも。西武秩父線の高架をくぐり山に向かって進みます。東国花の寺・百花寺、花の寺「西善寺」、境内の中央にそびえ立つ「巨大なコミネカエデ」が県の天然記念物に指定されています。

本堂には本尊である十一面観世音菩薩が祀られており、厳かな雰囲気が漂います。阿弥陀三尊像も安置された、室町時代の創建と伝えらる地域の信仰の中心として大切に守られてきた寺院、長い道のりを歩いてきた体に、境内を包む静寂と緑が心地よく染み渡ります。

こみねかえで
西善寺 本堂
8番 御朱印

いよいよ、本日最後の9番札所へ。今日は結構歩きました、へとへとです。最後の力を振り絞り西武秩父線の線路方向へ足を進めます。左手は三菱マテリアルの工場と武甲山、右手はUBE三菱セメント工場、これも秩父らしい風景。横瀬駅方向へ線路沿いにしばらく進み、途中高架をくぐり住宅地へ入っていきます。

武甲山
西武秩父線沿いを歩きます
9番札所への道

秩父札所巡り第1弾の締めくくりとなる第9番の明智寺に到着です。山号は「明星山」、横瀬町の穏やかな自然の中に静かに佇んでいます。長い道のりを歩いてきた心身を優しく包み込んでくれるような、落ち着いた雰囲気が漂っています。本堂には恵心僧都の作といわれる本尊、如意輪観世音菩薩が祀られています。また、その昔女性の願いを納めたといわれる文塚と地蔵尊がまつられています。

六角観音堂
明智寺 文塚
9番 御朱印

本日のゴール横瀬駅に到着。1番から9番までしっかり歩けたことに感謝しつつ、駅の待合室でしばし休憩。自販機の冷えたお水がこんなに美味しいとは。やはり冬と夏のウォークでは体力の消耗度が全く違います。

今回、総開帳ということもあり、各寺院のおもてなし体制が素晴らしかったです。気持ちよくお参りができ、御朱印の記念印もレアな魅力があって満足度が高い巡礼旅になりました。次回、10番から何番まで回れるか楽しみです。

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