秩父三十四観音 結願しました! 札所巡りの健康ウォーキング

巡礼道 シニア元気実践術
photo by ゆう

令和2年3月、コロナ禍により中断していた歩く札所巡り、令和4年2月26日についに再開しました。
そして3月6日 34番札所の水潜寺にて2年越しで結願、合計6回の巡礼旅。長かったな~。

2年近くも間が空いてしまったので何となくご利益も薄れているような気がして少々複雑な気持ちですが、最後の3寺巡れたことでスッキリ。34ヵ所踏破の充実感、達成感はひとしおです。
皆様にも素敵なご利益がありますように。

※画像はクリックすると拡大でご覧いただけます。

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秩父札所 32番 般若山 法性寺 → 33番 延命山 菊水寺

令和4年 2月26日 歩行距離 15,2km 所用時間 4時間10分
西武秩父駅→小鹿野車庫バス停→法性寺→大日峠→日本武神社→泉田→ようばけ→菊水寺→西武秩父駅

小鹿野町

西武秩父駅から小鹿野車庫行バスで約45分小鹿野町へ、32番札所へはここからスタートです。
小鹿野町のキャッチコピーは「花と歌舞伎と名水のまち」、歴史は古く平安時代まで遡るそうで街道沿いには情緒があふれています。すべて地元衆で上演される小鹿野歌舞伎も有名で年6回、神社の祭りでそれぞれの氏子が中心となり歌舞伎を演じています。

ゆう
ゆう

古くは江戸と信州を結ぶ上州道が通っており

当時の面影が残った商家などが軒を連ねています。

名物豚肉のみそ漬けで有名な丸清さん、古くから続く旅籠や和菓子屋さん、人形が目を引くはきものやさんなど風情ある街並みを眺めながら20分ほど歩くと法性寺への巡礼道分岐点に到着です。

丸清
           肉の丸清
小鹿野街並み
            太田甘池堂
はきもの
           京屋履物店

32番札所 般若山 法性寺 

小鹿野車庫→大日峠→法性寺 4,7km 110分

小鹿野町の街道から巡礼道に向けて分岐を曲がり山に向かっていきます。
法性寺までは90分とあります。ずっと山の中ですから飲料水も準備し気合いを入れて出発。
いきなり沢沿いの狭くて厳しいオフロード、足場も悪くまだ残雪が。
肌寒い2月ですが一気に汗が額からあふれ出します。一時間ほどでようやく大日峠に到着。

誰にも会わずに山の中を一時間歩くのは何とも言えない不安感、修行の旅らしくてこれもありかなと。

ゆう
ゆう

あとは下りで1.2KM、がんばろう!

自分を励ましながら30分ほど進むと視界が開けて法性寺の山門とお堂が見えてきました。
山の中の立派なお寺。人気を感じてちょっと安心。

歴史は奈良時代に遡るそうでご本尊は聖観世音菩薩、薬師如来、大日如来。仁王門(山門)は秩父札所で唯一の鐘楼門、仁王像がにらみをきかせています。80段ほどの石段を登って本堂へ、山門の屋根修復のための浄財も寄付し、御朱印とありがたい仁王の手をいただきました。
さらにこの先急峻な山道を進むと奥の院があるのですが、時間の関係もあり途中の鎖場を超えた龍虎岩、仏様の自然岩を拝んで下山となりました。

お舟岩の巨岩にお祀りされている、奥の院お舟岩観音像(聖観音菩薩)詣では次回。

32山門
       山門(仁王門) 2階に鐘楼
32お堂
              観音堂

33番札所 延命山 菊水寺

法性寺→日本武神社→三島→泉田→菊水寺→泉田 10,5km 150分

法性寺を後にして一路33番札所へ。
前半戦の険しい山道とはうって変わりのどかな村の中をのんびりゆったり歩きます。
30分ほどで日本武神社に到着。毎年3月の例大祭で神楽や小鹿野歌舞伎が奉納されることで有名、立派な舞台もあります。参拝をすませ泉田バス停方面へ歩いていきます。

ゆう
ゆう

泉田分岐から菊水寺までは約30分
一日歩いているので相当足にきてますが最後の力をふりしぼって、いざ33番札所へ。

途中右手にようばけが見えてきます。太陽の当たる崖という意味で「ようばけ」だそうです。
ここ秩父は約1,550万年前、浅い海であったらしいのですが想像つきませんね。そのころの地層が侵食されてできたもので、当時の海洋生物の化石を多く産出し天然記念物に指定されています。

ようばけを後に奈倉橋を渡りしばらく進むとお寺らしきものが見えてきました。あともう少し。
そして、足の痛みに耐えつつも田園地帯に立つ菊水寺に到着。
ご本尊は聖観世音菩薩、一木造りの立像で藤原時代の作だそうです。

「正大非殿」と軒下に掲げられた本堂は禅寺らしい重厚なつくり、庭に「菊水の井」という名井があったことから寺名になったそうです。
本堂内は土間でゆったり広々、ご本尊様も近くで拝めてありがたみも増しました。

33本堂
33番札所 菊水寺
日本武神社
              日本武神社
ようばけ
              ようばけ

秩父札所 34番 日沢山 水潜寺

令和4年 3月5日 歩行距離 8,4km 所用時間 2時間40分
西武横瀬駅→秩父鉄道皆野駅→町営バス→札所前→水潜寺→札立峠→桜ヶ谷→皆野駅→西武秩父駅
 

34番札所 日沢山 水潜寺

皆野駅→バス→札所前バス停→水潜寺→札立峠→桜ヶ谷→椋宮橋→皆野駅 8,4km 160分

バスの本数があまり無いので往路を皆野駅から札所前まで町営バスにて移動、水潜寺から徒歩にて皆野駅へ帰る峠越えコースを設定しました。札所前で下車、山に向かい徒歩5分くらいで水潜寺です。

三十三観音を左手に見ながら六地蔵を過ぎれば本堂、隣には納経所、百観音結願堂、山側奥には長命水、水くぐりの岩屋とひっそりと山間にたたずむ寺ですが威風堂々とした立派な造りで結願寺の威厳も感じられます。御朱印を頂きながらご住職から札所巡り結願の慰労のありがたいお言葉を頂きました。

ゆう
ゆう

百観音の大慈悲を一寺の集め、そのご利益を得たいとの願いにより

西国三十三ヵ所、坂東三十三ヵ所、秩父三十三の札所に一カ寺を加え

水潜寺が日本百観音結願時になったと伝承されているそうです。

34本堂
34番札所 水潜寺
34番入口
水潜寺

西国 阿弥陀如来、坂東 薬師如来、秩父 千手観音の三体のご本尊を拝んで功徳が得られます。
34ヵ所すべて埋まった納経帳に満足し苦労して巡った札所の思い出をかみしめながら水潜寺を後に最後の難関、巡礼道を札立峠に向かい帰路を急ぎます。

お寺の脇からすぐ巡礼道に入り熊出没注意の看板にビビりながら急な山道を登っていきます。
50分ほど歩いて札立峠に到着、心地よい疲れと言いたいところですが足はガクガク、下りの足元に注意しながら麓の村に向かいます。後半は梅の花が満開で気持ちの良いウォーキングモードに。
途中においしそうな老舗和菓子屋さんが、ご褒美で粒あんとこしあんのお饅頭を買って皆野駅に到着。
お疲れ様でした。

34番山道
札立峠
皆野駅

秩父三十四ヵ所 札所巡り

全6回、全歩行距離 97Km 歩行時間23時間 の巡礼旅、事故なく無事終了。

秩父札所巡りのおこりは古く室町時代には既に札所があったと考えられています。
江戸時代には観音信仰は庶民の心の支えとして拡がり隆盛をみるようになったとのこと。
当時は白無垢の巡礼装束を身にまとい金剛杖に菅笠、足元はわらじという出で立ち。
一方、現在の私たちは徒歩で巡ったとはいえ一部バスを利用、厚底のトレッキングシューズを履きコンビニのサポートを受けながらの巡礼。当時の大変さが身に染みて分かる有意義な巡礼旅となりました。

ゆう
ゆう

愛犬リズの供養を兼ねて始めた今回の巡礼。

中断された2年間の間に義父、叔父、後輩が天国へ召されました。

更なる供養を1番札所から始めようと思いを新たに…そんな秩父札所結願旅でした。

32御朱印
     32番 般若山 法性寺
33御朱印
    33番 延命山 菊水寺
34御朱印
    34番 日沢山 水潜寺

↓私が使っている御朱印帳とウォーキングシューズです


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