前回、その16では中華街お粥編として謝甜記、安記、馬さんの店 龍仙さんをご紹介しました。
今回は四川料理の京華樓さん、台湾薬膳の青葉さん、桜木町は野毛のオシャレなアメリカンテーストのお店、米国風洋食のセンターグリルさんをご紹介します。
町中華のラーメンやチャーハン、餃子などは食べなれていますが、本格的な中国料理となると種類も多く何を頼んでいいのかよく分かりませんよね。そこで登場するのがランチ。
中華街はお店が日替わりでシニアにもピッタリな本格的中国料理が多彩です。
知らない料理を体験できる楽しみと種類が多い中華の知見が深まるという魅力的なランチタイム。
土日祭日とは違い平日の中華街は違った風景、気軽にお得な中華を楽しみます。
京華樓 本館
京華樓は四川料理のお店で関帝廟通りの中央に位置する本館、中華街大通り沿いの善隣門手前に位置する大通店と中華街に2店舗あります。横浜駅近くの鶴屋町店もありますので計3店舗となります。
上海や山西省の本場中国人シェフが作る本格的料理が人気で多くのお客様から支持を得ています。
元々中華街で中華食材専門店として始まり現在料理店として営業しているお店なので、本場のシェフが必要と思う多彩な香辛料や食材が調達可能。バリエーション豊かな本格四川料理が提供できるんです。
中華街の2店舗、それぞれランチを実施しており週替わりメニューは店舗で違いますのでお好みで選ぶことができます。四川のお店ですから辛さ★★★3つの四川麻婆豆腐が人気ですが、辛さを抑えた煮込みや炒め料理も用意されていますので辛い物が苦手の方でも大丈夫です。
今回訪れたのは関帝廟通りにある本館です。
こちらの今週の週替わりランチメニューは 人気の四川麻婆豆腐の他3種類、ライス、スープ、ザーサイ、ミニ杏仁豆腐付き。ご飯はおかわり自由ですべて880円。
★=辛さの目安 ☆=痺れの目安、この星マークを頼りにメニューを選びます。
A 本場の四川麻婆豆腐 ★★★/☆☆
B 牛肉とジャガイモの四川風煮込み ★
C 白身魚のXO醤炒め ★
D 黒酢酢豚
悩むところですが、★が一つの白身魚のCを注文しましょう。
えっ!ここまで来て麻婆にしないの?という声が聞こえてきそうですが大丈夫。
ランチタイムにはプラス税込380円で京華樓名物の麻婆豆腐をお試しいただける、お試し麻婆豆腐★★★/☆☆があります。相当痺れそうですが注文しましたよ。
あと名物の刀削麺ランチがあります。牛バラ肉。五目、四川タンタン、チャーシューと4種類が880円で用意されているので、こちらもおすすめです。+110円で杏仁豆腐が付けられます。
さすがにランチ時は人気店だけに込み合っています、でも待つこと10分くらいで料理が運ばれてきました。
こちらはカウンターのおひとり様用の席もあるので気兼ねなく食事ができます。相席や混んでるのに四人掛けの席を一人で使っているのも落ち着きませんのでありがたいですね。
まず目につくのは“おしぼり”、薄っぺらなおしぼりが多い中、ランチでこのクオリティーのおしぼりは太っ腹。
メインの白身魚のXO醤炒めは見た目がとにかく美しい、キュウリの緑とパプリカの赤、ネギの淡いグリーンも相まってとっても上品な感じ。お味も濃くなく薄くなく塩加減が抜群なのでXO醤とニンニクとのハーモニーが白身魚の風味を最高のものに仕立てています。
そして、忘れていけないのがお試し麻婆。
お試しといっても十分な量、そして辛い、痺れる、辛みだけではないコクのある旨味、さすが四川料理本場のお店、本物ですね。 痺れた後の杏仁豆腐のありがたさに感謝してランチ終了。満足です。
⇩ラーメン チャーハンはこちらへ
青葉
ランドマークの朝陽門をくぐり左方向の南門シルクロードを進み招福門さんの角を曲がると右手にあるのが台湾薬膳料理青葉新館、お隣は幸せのパンケーキです。
この通りは蘇州小路、元町中華街駅から直接来れば、最短1分の好立地店。
数千年前より伝わる「食・薬・医」。「食薬同源」「食医同源」の思想より、料理のみならず自然界にあるものすべてを食物と考え、個々に異なる体質や臓器に適した食物をどのように摂ることが効果的かを考えた食事をご提供しております。というお店の紹介文を読んだだけでも健康になれる気がします。台湾薬膳レディースコース、飲茶セットも用意されており女性に人気のお店です。
今週のサービス定食は、「イカのブラックペッパー炒め」、「鶏肉と玉子の炒め」、「レバーのオイスター炒め」、「季節野菜の炒め」の4つ、どれも850円です。
毎週書き換えられる手書きのメニューは真心がこもっていていいですね。さてどうするか?
鶏肉と玉子は間違いなく美味しいんでしょうが、台湾料理で野菜炒めというのも未経験で想像つかないので、思いきってこちらを注文してみます。期待と不安に包まれながら料理の到着を待ちます。
来ました来ました、なるほど私たちが知っている青菜炒めでした。
後で調べたら野菜炒めは台湾で「炒青菜」ツァオチンツァイと言うそうです。
こちらのメニューでは「炒時菜」になってます。時の菜を炒めるということですから漢字って便利です。
見た目は美味しそうですがお味の方はどうでしょうか。
まずは一口、塩加減とニンニクの香りが拡がり食欲を目覚めさせてくれます。
これは美味しくて優しいお味、タケノコとシメジも入っていますし、鶏ガラスープでしょうか?さっぱりとした中にもコクがあっておかずとして満足して頂けます。まさしく、ごはんがすすむ系。
大根餅も付いているので搾菜とは別のアクセントとして楽しめます。
ニンニクもそんなにきつくはないので、午後仕事があっても大丈夫です。
なんだか身体が健康になって喜んでいる・・・そんな気がする今日のランチでした。
センターグリル 米国風洋食
横浜桜木町野毛、飲食店が連なる一角に鮮やかなブルーの入口が特徴的なセンターグリルがあります。
創業昭和21年の歴史を誇る洋食の老舗です。今も昔も心躍る洋食のお店、今では少なくなってしまいました。
ナポリタンは「ホテルニューグランド」さんが発祥だけに横浜にはナポリタンが美味しいお店が多いんです。
こちらも人気のナポリタンをはじめ、オムライス、ハンバーグ、カツカレーと魅惑の洋食メニューが揃っています。そして、ありがたいのはランチメニューが豊富な事です。
チキンカツとハムステーキのランチは¥780
チキンピカタ、エビフライ、ミニスパの豪華な上ランチは¥980
イタリアンスパ、チキンカツのスパランチは¥880
オムライスにチキンカツの浜ランチは¥1,050
これらはもちろんサラダ、ライス付きのお値段です。
曜日によるお得なランチもあり割引料金で提供されています。
また、ランチタイムドリンクはコーヒー、紅茶が¥280となっています。
今日は木曜日で通常¥880のスパランチが¥850に割引。
オムライスは次回ということでスパランチを注文しましょう。
懐かしさ漂うステンレスのお皿ワンプレートで提供というのもうれしいですね。
シルバーとケチャップの赤がベストマッチング、粉チーズも相まって食欲マックスです。
もっちり太麺と酸味が抑えられた甘みが、どこかなつかしい街の洋食やさんを思いださせてくれます。
スパランチはナポリタンではなくイタリアン、ひき肉の旨味がケチャップと共に引き出されてナポリタンやミートソースとはまた違った味わい、ボリューム感たっぷりなのもありがたいです。
チキンカツも揚げたてサクサク、衣も薄目で軽いのでシニアにはしつこくなくてライスも進みます。
脇役になりますがポテサラにも注目してください。
同世代にはなぜかポテサラ好きが多いのですが私もその一人です。こちらのポテサラが酸味と甘みのバランスが最高でコクもあってメインのおかずになるくらいのパワーを秘めた逸品です。
とにかくメニューも豊富で食べたくなるものばかり、通うしかありません。