前回、その3 では順海閣、一楽、茘香尊さんをご紹介しました。
今回は京華樓 蓬莱閣 清香園さん。
中華料理の中で、ラーメンとチャーハンは誰からも愛され続けている慣れ親しんだ味。
横浜中華街では、お店によって工夫を凝らした数多くのメニューが用意されています。
お得な「ラーメン&チャーハン」のセットメニューもランチタイムの楽しみ。
中華街ならではのレアなメニューも。
きっと、あなた好みの味が見つかるはず。
知らない料理を体験できる楽しみと種類が多い中華の知見が深まるランチタイム。
土日とは違い平日の中華街は違った風景、気軽にお得な中華を楽しみます。
※画像はクリックすると拡大でご覧いただけます。
京華樓 刀削麵セット
京華樓は四川料理のお店で関帝廟通りの中央に位置する本館、中華街大通り沿いの善隣門手前に位置する大通店と中華街に2店舗あります。横浜駅近くの鶴屋町店もありますので計3店舗。
上海や山西省の本場中国人シェフが作る本格的料理が人気で多くのお客様から支持を得ています。
元々中華街で中華食材専門店として始まり現在料理店として営業しているお店なので、本場のシェフが必要と思う多彩な香辛料や食材が調達可能。
前回は名物の四川麻婆豆腐を頂きましたので、今日は刀削麵セット。
このセット、まず半刀削麺を選びます。
牛バラ、タンタン、チャーシューの3種類。
ここは四川料理の店、牛バラは唐辛子マーク1つ、タンタンは唐辛子マーク2つ、チャーシューはマーク無し、この案内はありがたいです。
因みにこちらの四川麻婆豆腐は唐辛子マーク3つです。
そして次にもう一品。半チャーハンの他、小籠包3個、焼売3個からひとつ選ぶことができます。
私は牛バラの刀削麺と半チャーハン。
タンタンは唐辛子マーク2つ。安全策でマーク1つの牛バラに。
この組み合わせに杏仁豆腐が付いて税込1,210円。いずれもハーフサイズなので残す心配もなく安心です。
今日は比較的すいていて、奥の一人に便利なカウンター席もすぐに座れました。
そしてオーダーして10分少々で料理は到着、スムーズな展開は気持ちがいいもの。
まずは刀削麺。マーク同様赤いのが一本丸ごと見えますね。刺激的。
牛バラも大きい、堂々と二つ。
青梗菜の緑も映えます。
刀削麺ですが、かなり太目。
教科書通り太い部分と細い部分と厚みがある部分などバリエーション豊かな手作り感満載のヴィジュアル。
刀削麺は中国内陸部の山西省が発祥の麺、生地を刃で削って麺の形にするので刀削麺。
生地の塊から削られた麺が放り込まれる映像をご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
熟練された職人技です。
日本人にとって太麺はうどんやきしめん、ほうとうなど親しみがある麺料理です。
こちらの刀削麵はもちもち、食感はもちろん歯ごたえ、のど越しもよく麵好きにはたまらない食感です。
スープはあっさり出汁が効いた麺本来の味をじゃましない絶妙な塩加減とピリ辛。
だからこそ、牛バラの味にパンチ力が加わり満足度UPの牛バラ刀削麺でした。
ハーフサイズとは言え、かなりのボリューム感でお腹はいっぱい。
チャーハンはしっかりとバリエーションに富んだ具が盛り込まれており、特に小さく切られたエビが全体の味のバランスを整える役割を果たしているチャーハンです。
味つけも薄味で麺と一緒に食べてもしつこくないお味で残さず食べられました。
最後は杏仁豆腐でお口の中もサッパリ。
ごちそうさまでした。
確かにこの刀削麺なら自己主張が強い辛口の四川麻婆豆腐に負けない気がします。
辛いものと麺が好きな方には「麻婆豆腐刀削麺」、この組み合わせ最強かも。
↓↓所在地等お店の情報は過去記事から
蓬莱閣 サンラータン麵
上海路と関帝廟通りの交差する角、大きな餃子のオブジェが蓬莱閣の目印。
入口横の「王」おばあちゃんのポスターと共に、この店の餃子へのこだわりと人気が伝わってきます。歴史も古く創業は1959年、3代続く老舗。
お店の看板も年を経ていい味わいです。
赤は少しくすんだくらいの方が落ち着きがあっていいですね。
昔風で肩の力が抜ける感じですが、今の時代には向いてるかも。
大きなもっちり餃子が人気、池波正太郎さんが訪れたお店として「その13」で紹介させて頂いた蓬莱閣。
今日は麺、酸辣湯麵をオーダーします。
その名もサンラータン、スーラータンとも呼んでいますね。
酸味を効かせた辛いラーメンということで、最近はポピュラーなラーメンになりました。
とろみのあるスープに溶き卵、ラー油がかかっているのがイメージだと思います。
蓬莱閣さんのサンラータンはご覧のとおり。
胡椒の蓋が外れて、間違って多くかかってしまったわけではありませんよ。
これで正解なんです。
この黒コショウの量に最初はビックリ。
これ見た目ほど辛くないから不思議。
お店の人に特別な胡椒を使っているんですか?と尋ねたくらいです。
「普通の胡椒ですよと」微笑み返しされてしまいました。
お味の方は適度な辛みがあり、酸味は強めです。これお箸が進むんですよ。
若干細めな平打ちストレート麺に、とろみのある旨味たっぷりのスープが絡みます。
麺のゆで加減は私好みのやわらかめ、辛さはあとから黒胡椒がやさしく追いかけてくる。
具材もしいたけ、タケノコ、鶏肉がいい感じでスープにからんできます。
今まで食べたサンラータンの中では一番酸っぱかったけど、一番おいしかった。
なんだかお酢で健康になった気分、元気も湧いてきました。
↓↓所在地等お店の情報は過去記事から
清香園 五目チャーハン
大通りから中山路に入り関帝廟方面へ歩いてすぐ左側に黄色い看板が目に入ります。
赤の清香園の文字が輝き、メニューパネルが並びます。
手書きのランチメニューボードは必見。
1階はテーブル席、円卓もあります。
2階はパーティーでも使える全て円卓の80名着席宴会可能なスペース。
個室も2ヵ所ありますので商談にも使えます。店内は広々と清潔感溢れる造りでテーブル間もゆったり。
魅力あふれる定食ランチも沢山あるのですが、今日はチャーハン。
清香園さんのチャーハンは4種類あります。
カニ肉入りレタスチャーハン
カニ肉チャーハン
エビチャーハン
そして本日注文する五目チャーハン。
ゆっくりポットのお茶でも飲みながら到着を待ちましょう。
やはりお茶はポットがいいですね。
結構混んでいましたが、オーダーして10分くらいで五目チャーハンの登場です。
まず、目に入ったのが大ぶりのエビちゃん。パラパラ感も食欲をそそります。
具材のチャーシューとネギもたっぷり。
おいしい。
口に含むとほのかに紹興酒の香りも。
軽めに揚げられたエビは予想通りプリプリ。
チャーハンたのむとスプーンが出てくるお店が多い中、レンゲが出てくるのも合格。
岩のり入り玉子スープがあと引くおいしさ、はなから抜ける潮風、たまりません。
お店もきれいですし、味は薄味でお上品。
塩味でごまかすことなく、素材と調理で勝負といった方がいいのかもしれません。
オーナーシェフの気迫が。
他の料理も食べたくなるお店です。
↓↓所在地等お店の情報は過去記事から
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