プチ贅沢でデパ地下のお惣菜やお弁当を買った経験はみなさんもありますよね。
地下から上層階へたまには場所を変えてみませんか?高級ホテルのレストランはさすがに予算的に厳しいですが、ここなら大丈夫。
フレンチやイタリアン、懐石料理、全国の有名人気店などレストラン街は魅力がいっぱい。
価格的にリーズナブルですし、お店も綺麗、さすがデパートです。
たまには贅沢な空間と美味しい料理を味わいましょう。
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CUCINA ROMANA PAPI 池袋PARCO
1969年に池袋PARCOがオープンします。1973年に渋谷、1980年に吉祥寺とファッションを中心に音楽、アート、演劇と流行の先端を走る、特に昭和世代にはあこがれのブランド。
PARCOのポスターやTVのCMなど何かと話題が多く注目を集めていました。PARCOはイタリア語で公園を意味し、まさしく人々が集うくつろぎの空間となっています。
関東では浦和、新所沢、ひばりが丘、池袋、上野、吉祥寺、錦糸町、渋谷、調布の9店舗が営業中です。
池袋PARCOの本館7階と8階はレストランフロア、池袋ならぬ「TABEBUKURO」となっています。なかなかシャレたネーミング、さすがPARCO。7階には7軒、8階には13軒の和洋中の名店が軒を連ねています。
オシャレな若者が集うPARCOだけに、レストランも若者向けでオジサンには敷居が高いことを覚悟しつつ初参戦。和食・洋食・中華・韓国・イタリアン・ハワイアンと有名店が並びます。
メニューをのぞいてみると若者も安心して楽しめるリーズナブルなメニューも揃えてあります。カジュアルな感じですが、おじさんでも興味がそそられるメニューも充実しており問題なし。
ぐるっとひと回りした結果、無性にカルボナーラが食べたい衝動に駆られた私。理屈抜きで、こってりチーズと卵と生クリームモードに脳みそが突入する時ってありませんか?
ということで、お店は8FのCUCINA ROMANA PAPI(クチーナロマーナパピ)に決定です。
クチーナはイタリア語で台所という意味、イタリアンレストランでこの名前を使っているお店は他にもありますね。ローマの台所って感じでしょうか。
お店の入口にはローマ料理、カルボナーラ、アマトリチャーナ専門店とあります。
遅めのランチとなりましたが、この時間帯は待たずにゆっくり食事ができるのがいいところ。店内はオレンジと白を基調とした明るくて肩ひじの張らないカジュアルな雰囲気、やはりお客さんは若いカップルや女性が多い感じです。
広めのテーブルにご案内頂き、早々に入口のメニューボードで気になっていたAlcoholSetを注文。飲みセット1650円で、前菜3品+アルコール(グラスワイン、ビール・スプマンテ)という内容、イタメシで居酒屋の晩酌セット的なメニューが用意されているのはありがたいです。
但し時間限定メニューで11:00~17:00迄となります。単品は、前菜3品セットが1100円、ワインが780円なので230円もお得になりますよ。
前菜はズッキーニのフリット、イタリア風ポテサラ、クロスティーニの3品が登場(たぶんメニューの説明はこんな感じだと思います、間違っていたらゴメンナサイ)、ビールはハイネケン、味は軽めで、苦みも少なくてイタリアンのような味のインパクトが強い料理には合ってる気がします。
のどを潤したところでメニューをじっくりと眺めます。外食での、一番楽しい時間かもしれません。
健康寿命を気にしている私は野菜は多めに取るようにしています。お酒を飲みながらこんなことを言うのは矛盾を感じると思いますが気にしないでくださいね。自己満足も大切。
カーリーケールのサラダ、ハーフサイズ968円を頼みましょう。あと、ローマ風ほうれん草ソテー 748円も。ほうれん草のソテーを食べたことは数知れずですが、ローマ風というのは初めてです。トマト味?チーズ?楽しみですね。
ボリュームたっぷりのサラダは生ハムにたっぷりのパルミジャーノ、ケールのしっかりした食感が楽しいサラダ。
ほうれん草ソテー、やはりチーズがバッチリかかっています。味も、松の実、ニンニク、オリーブオイルの味が複雑にチーズの味と合わさって濃厚な味わいです、何かスパイスも入っていると思いますが、私のチープな知識と舌では判別不能、申し訳ありません。家では作るの難しそうな事だけは分かりました。
ワインなしでは、料理が可愛そうなので注文しましょう。
そして、ローマのカルボナーラ1650円の登場です。普通のカルボナーラと違いベーコンではなく「グアンチャーレ」(豚のほほ肉の塩漬け)を使用し肉の旨味や風味が感じられることをアピールしています。チーズも「ペコリーノ・ロマーノ」(羊のチーズ)を専用の道具で削ったものを使用との説明書きです。
見た目から違いますね。ソースの泡立ちとふわふわ感、かかっている繊細さを感じるチーズと荒々しい黒胡椒が食欲をそそります。いつも食べているカルボナーラとはこくが違います。カルボナーラファンにはたまらない味。
他にもメニューには通常のカルボナーラ1430円、野菜のクリームカルボナーラ1650円、カルボンチーニ、ペペロンチーニ風カルボナーラ1540円とカルボ推しだけあって充実しています。
今回はオーダーしていませんが、もう一つの名物としてローマのアマトリチャーナ1650円があります。グアンチャーレを使って最後にペコリーノチーズを振りかけたトマトソースのパスタ。パスタはプカティーニを使います。太めのスパゲッティで中心に穴が開いているのでソースがよく絡みこのソースとは相性がいいとのこと。次回は是非試してみたいと思います。
ピザもマルゲリータをはじめ生ハムとルッコラ、カプリチョーザ、クワトロフォルマッジと多彩なラインナップ。辛いものがお好きな方には、ピカンテサラミ、ハラペーニョ、チョリソが入ったディアボラもあります。
最後はコーヒーとドルチェで締め。ドルチェはイタリアのアイスケーキ、カッサータ770円を頼みます。ベリー、ドライフルーツ、ナッツが入ったアイスケーキ、サッパリと頂けます。ドルチェは「甘味」ってくらいですからティラミスやいケーキやパンナコッタ、ジェラートもいいですが、たまにはさっぱり味もいいものですよ。
今回は若者文化の象徴として青春時代の想い出が詰まったPARCOを訪ねましたが、レストラン街も充実しており若さを取り返すためにも通いたいと思います。少し若くなって元気が出た気が。
この勢いで、エレベーターではなくエスカレーターを使って、少し若めのファッションを探しに下のフロアを巡回してみしょう。こんな気分転換が出来るのもデパートで食事をする楽しさ、メリットでもありますね。