プチ贅沢でデパ地下のお惣菜やお弁当を買った経験はみなさんもありますよね。
地下から上層階へたまには場所を変えてみませんか?高級ホテルのレストランはさすがに予算的に厳しいですが、ここなら大丈夫。
フレンチやイタリアン、懐石料理、全国の有名人気店などレストラン街は魅力がいっぱい。
価格的にリーズナブルですし、お店も綺麗、さすがデパートです。
たまには贅沢な空間と美味しい料理を味わいましょう。
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上野精養軒 松屋銀座
松屋の歴史は1869年横浜で呉服店を創業、その後東京今川橋で松屋呉服店開業。2019年に創業150周年を迎えました。浅草店も2021年に開店90周年を迎えています。
松屋銀座の8階、「レストランシティGINZA」には洋食、和食、中華と10軒の名店が揃っています。
真ん中のMGテラスを囲む形で店舗は配置されており、ウインドウを眺めながら歩くだけでも楽しいひと時です。寿司、とんかつ、天ぷら、うなぎ、そばと和食が充実していますが今日は洋食モード。洋食の老舗「上野精養軒」でランチをいただくことにします。
上野精養軒は明治5年築地に創業、その後明治9年に上野公園内に社交の場として開業。文明開化の一翼を担い栄えた西洋料理の草分けです。上野公園本店のフランス料理「グリルフクシマ」、「レストラン(洋食)」をはじめ、東京都美術館内、東京文化会館内、国立科学博物館内、浅草、松屋銀座と店舗を構えています。
松屋銀座の上野精養軒はエントランスも落ち着いた感じ。グレーのモルタルとブラウンのウッディーな壁、シルバープレートに描かれた馬車のロゴがオシャレですね。サインボードは精養軒を代表するドミグラソースを堪能できるビーフシチュー、そして料理長おすすめメニューも案内されています。
白を基調とした店内に真っ白なテーブルクロス、清潔感溢れる店内に少々緊張しながらも、いつも通りビールを頼んでからメニューを眺めます。
「ビーフシチュー温野菜添え」には、精養軒を代表する味「ドミグラソース」、歴史を感じるメニューとの紹介があります。これを外すわけにはいきません、ソースを存分に楽しめるようパンと共にオーダー。
料理長おすすめメニューは「国産牛フィレ肉のシャリアピンステーキ」、飴色に炒められたニンニクと玉ねぎのシャリアピンソースがのせられたステーキ、そして自慢のドミグラとくれば決まり。一日15食なのでドキドキしましたが、まだ大丈夫とのお返事で無事オーダー完了です。
いい感じに冷えたビールも到着し喉を潤します。このサイズ感がお店の雰囲気にはちょうどいい、ビールとAsahiロゴのゴールド、泡とテーブルの白、ツートンカラーが爽やか。
料理長おすすめメニュー、まずはスープとサラダから。洋食屋さんならではの優しく深い甘みがある白いんげん豆のスープに大満足。コンソメもいいけど、このポタージュ系も本当に美味しい。サラダのドレッシングも酸味と甘みが優しい味わいだ。
白にシルバーがアクセントのお皿に盛りつけられた姿でステーキ登場です。ドミグラとシャリアピンソースのブラウングラデーションをスクエアのお皿が映えさせます。付け合わせのお野菜もタケノコソテーなど春の彩り。
お肉はフィレらしい柔らかな赤身。ミディアムレアですが、見た目ほどレア感やニクニクしさはありません。なので、オニオンの甘み、ドミグラの奥深い2つのソースとのマリアージュを存分に楽しめます。料理長おすすめに、偽りなしということを実感。
次に、ビーフシチューが赤ワインと共に登場です。お肉はもちろん柔らかでジューシー、自慢のドミグラが温野菜を主役級に引き立てます。じゃがいも好きの私にはこの大きめがありがたい。ビーフシチューは大好きなので、お家であれこれ工夫しながら何度も作っているのですが、この味にはならないんですよ。
パンもロールとカンパーニュの2種、パンそのものが美味しくて、赤ワインがあれば他は要らないレベル。そこにドミグラソースをからめるとどうなるか?もう笑うしかありません。
実は、メニューを選んでいる時「カニクリームコロッケトマトソース」が目に留まり気になって仕方ありませんでした。人の欲望はわがままなもので、満たされると次から次へと湧き上がってくるものです。ドミグラが素晴らしいということはベシャメルソース、トマトソースも絶品のはず。
説明書きには、タラバガニとズワイガニとの表記。単なるカニクリームではなく、タラバのクリームコロッケは食べたことはありません。もうがまんできません、追加オーダーしちゃいました。
真っ白な丸いお皿、真っ赤なトマトソースの海、そこに浮かぶコロッケは見た目でも楽しませてくれますが、フォークを入れるとカニの身が飛び出してくる贅沢なビジュアル。ていねいなベシャメルとカニの風味、トマトの酸味がバランスよく包んでくれるので口の中には旨味だけが拡がります。
デザートメニューはアイスクリーム、季節のシャーベットの他、「昔ながらのカスタードプリン」が準備されているところがさすがです。こちらを頂きましょう。
クラシカルな鏡面仕上げのアイスクリームボウルにのせられたプリンはクリーム、イチゴ、メロン、ミントを従えたトラディショナルスタイル。柔らかすぎない硬さ、昔を思い出させてくれる甘さ強めのカラメルソース、細やかな昔えのこだわりが感じられる逸品です。最後に、おいしかった料理の満足感をダメ押しされた感じ。
懐かしい昭和な感じの白いコーヒーカップとソーサー、オーダーしてから淹れてくれるコーヒーは香りも酸味も出しゃばりすぎないちょうどいい加減。
デパートレストラン街でランチシリーズは今回で15回目となりました。歴史あるお店には続いている理由があること、食は時空を超えて語り継がれるものであることを再認識できました。
記念日に有名レストランやホテルのレストランでディナーもありですが、気軽にデパートでランチを楽しむことはシニアにとって、残された人生の大切な1ページを飾ってくれる大切な時間と場所。おいしく食事が出来る健康な身体とパートナー、お店の方に感謝です。
デパートレストラン おすすめ まとめ5選 その2 新宿 東京 池袋 横浜
デパートレストラン街 全15軒 kindle本作ってみました
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