老後の趣味を考えよう シニアライフを楽しむための「記念切手収集と旅」 ヒントは子供の頃にあり

切手アイキャッチ 老後の生きがい
photo by ゆう

趣味を持とうと言われても、無理やり考えて義務感で趣味を持っても楽しくないし長続きはしません。
老後は生活費の問題もありますし、体力や気力も衰えてくれば趣味どころではありませんね。
でも、ただ時が過ぎていくだけでは弱っていくだけです。老後の時間を有意義に過ごすためにも趣味を持つこと、言い換えれば楽しみを持つことはやはり大切です

ゆう
ゆう

頭と身体に刺激を与えてくれる事、自分が好きな事、興味があることは何でしょう?
今迄は仕事のことしか考えてこなかったので、急に言われてもな~って方も多いと思います。


カルチャーセンターの案内を見ると美術や書道、語学や音楽など数多くの講座が開催されており、これらを参照に過去に経験のない新たな事に挑戦するのも面白いですね。他にも自分の少年時代や学生時代を思い出して、興味があったことを掘り起こしてみるという手もあります。
まずは身近なことから始めてみるのがいいのではないでしょうか?
という訳で、私も色々考えてみました。一例としてご参照頂ければ幸いです。

※画像はクリックすると拡大でご覧いただけます。

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記念切手収集の思い出

みなさんは子供の頃夢中になった事は何でしょう?
ほとんど趣味と呼べることがない還暦過ぎの私にもありました。それは記念切手収集です。
昭和30年代生まれの方なら小学生の頃に誰もが集めたことがあるのではないでしょうか?
当時、コイン収集もありましたが断トツで切手の方が人気が高かったと思います。
朝早くから郵便局に並び、自分の番までに売り切れないかハラハラドキドキだったことを覚えています。
自分で買えない時はおばあちゃんに頼んで買ってもらったこともあり今更ながら感謝です。

そんな切手も時の流れと共にブームも去りいつの日か見向きもされなくなってしまいました。
本棚の片隅に長年追いやられていた切手達ですが、子供の頃に買えなかった高額の物や切手シートを30代の頃大人買いで手に入れた時期もありました。
そんなブランクが長かった趣味ですが、老後対策も兼ねて改めて魅力を考えてみたいと思います。

切手収集の魅力

当時あれほど夢中になった切手収集、何らかの人を引きつける魅力があったがはずです。
大人目線も含めて考えてみました。比較的安価に手に入ること、金券としての価値、限られた小さなスペースに描かれている図柄のデザイン性の高さ、そして多くのシリーズがあるのでコンプリートの達成感が味わえることも楽しみの一つだと思います。

  • 古い切手の図柄がレトロで新鮮
  • シリーズ化されているので蒐集意欲が高まる
  • テーマが多彩で興味を惹かれる好きな分野がある
  • デザインが秀逸、日本の印刷技術の高さが伺える
  • 安価で手に入り手軽に始められる
  • 金券としての資産価値がある
  • シート収集や初日カバーなどバリエーション豊か
記念切手
             1960年代記念切手
記念切手
            1960年代記念切手

切手の種類と初日カバー

普通切手をはじめ戦時中の古い切手やふるさと切手、年賀切手や記念切手など種類も多く存在します。
記念切手には多彩なシリーズがあり、文化人、鳥、魚、花の名前、景勝地や国宝、美術品など切手がきっかけで興味を抱いたものは多くあります。万国博覧会やオリンピック、国体、東海道新幹線開通など国家的イベント開催時には必ず記念切手が発売されましたので、デザインを見ただけで当時の記憶がよみがえります。
懐かしい気持ちになれること、この安らぎのひと時がシニアにとって大切なことではないでしょうか。

切手は単片だけでなく、まだ切り取られていないオリジナルの状態はシートと呼ばれています。
一枚だけシート下部の余白部分に銘版が印刷されておりコレクターには人気でした。

また初日カバーといって絵入りの記念封筒に記念切手が貼られ消印を押したものもあります。封筒には切手にちなんだ絵が描かれておりデザインを眺める楽しみもあります。また、封筒の中には記念切手に関する事柄が書かれた説明カードも入っており題材に関する理解がより一層深まります。

私のお勧め記念切手シリーズ

私がお勧めする記念切手のシリーズをいくつか紹介いたします。特にデザインや絵柄について興味深いものをセレクトしました。また誰でも一度は見たり聞いたりしたことがあるものなので、親近感がわき抵抗なくは入れるのではないでしょうか?最近発行されている切手も素晴らしいものがあると思いますが、昔の思い出を辿っていますので主に1980年以前の切手が対象になっています。

切手趣味週間
切手趣味週間
文通週間
            国際文通週間

切手趣味週間

切手の健全な収集をはかるために設定されている週間、郵政記念日である4月20日を含む1週間のことをいい、これを記念する切手が発行されています。代表的なものに「見返り美人」や「月に雁」がありますが、これらは高額なので私は喜多川歌麿「ビードロを吹く娘」以降の収集しか出来ませんでした。

図柄は浮世絵や絵画が中心で作者や背景を知ることも楽しみの一つで、東洲斎写楽、源氏物語絵巻、上村松園、黒田清輝など歴史的にも価値ある優れた作品がセレクトされています。サイズも大きくて迫力があり、印刷もきれいな仕上がりでプライベート美術館がストックブックの中に広がります。

国際文通週間

世界の人々が文通によって交流を深めて世界平和に貢献しようという目的で設定された週間で、万国郵便連合結成記念日の10月9日を含む1週間のことをいい、これを記念する切手が発行されています。
1958年の切手ブームの頃からの発行で初期の東海道五十三次と北斎の富岳三十六景の図柄が味わい深く好きです。五十三次は永谷園のお茶漬けにカードとして入っていた時期でもあり集めた記憶がある方は多いのではないでしょうか?北斎の神奈川沖浪裏を代表として広重と共に今でも人気を博していますよね。
個人的には蒲原が図柄も好きで高値がついてドキドキしたものです。今でも、カタログ価格は2021年版でなんと1枚2,800円、シートで70,000円の値がついています。

切手国宝シリーズ
第1次国宝シリーズ
国定公園
            国定公園

国宝シリーズ

1967年に第1次の国宝シリーズは、飛鳥時代から江戸時代まで7集22種が発行されました。
広隆寺、法隆寺、東大寺の仏像や建築物から雪舟や等伯、尾形光琳の絵画まで時代に合わせて国宝が紹介されており、子供ながらにその素晴らしさに魅了されたものでした。学校の教科書では歴史や美術品、絵画に興味が湧くことはありませんが趣味の世界となると話は別で、好きということの大切さが改めてよくわかります。この頃の影響もあり定年後は仏像を巡る旅にぜひ出かけたいと思っています。

公園・名勝シリーズ

国立公園・国定公園、日本三景、名園、お祭りシリーズなどがあります。国立公園シリーズは単色で印刷されており何とも言えないレトロな雰囲気を醸し出しています。古き良き昭和のダイナミックな大自然の風景を感じることが出来ます。国定公園シリーズからカラー印刷となっており佐渡弥彦から天竜奥三河迄59種あります。図柄がどれも素晴らしく景勝地の特徴をうまく捉えており、眺めているだけで旅心がわいてきます。
日本三景や名園の景観も素晴らしく、日本は自然に恵まれた美しい国であることを再認識させてくれます。

日本三景
日本三景、日本の祭り
切手名園シリーズ
名園シリーズ

趣味としての旅と切手の関係

老後の趣味として人気を誇る物に旅があげられますが、名勝旧跡巡り、歴史を辿る、名物料理を堪能するなどの目的をもって出かけたり、ただふらっと出かけたりと旅も人によって様々です。
切手には旅に関わる事柄、テーマが沢山あって深い関係があると思っています。

切手収集のお陰で場所も時間も気にしないで居ながらにしてアルバムの中で旅することが出来ます。
定年後、時間に余裕が出来たら切手のテーマに沿った形で旅をすることを考えてみては如何でしょうか?
歴史や芸術作品について事前学習をしてからの旅は、楽しみが何倍にも増えると思います。

切手を題材にすれば多くのテーマ旅がプランニングできます。

例えば・・・
・日本三景制覇(松島・天橋立・宮島)
・日本三名園制覇(偕楽園・兼六園・岡山後楽園)

日本の代表的祭りを訪ねる(高山祭・祇園祭・相馬野馬追・秩父祭)
・奈良の国宝を訪ねる
・近場の国定公園を訪ねてみる
・富岳三十六景のを訪ねる

・美術館で本物に触れる

ゆう
ゆう

これらのテーマに沿って自分で旅程を考えることで旅の企画の楽しさが味わえます。
また、旅先で切手の図柄と同じ風景・ポイントを探してみるのも面白そうですね。


私の考え方はあくまで老後の趣味という領域での楽しみ方なので、切手収集を専門にされている方から見るとなんちゃってレベルだと思います。切手収集の魅力は奥深く非常に惹かれるのですが、私は旅と切手という自分のテーマで楽しんでいきたいと思います。皆様も自分なりの楽しみ方見つかるといいですね。

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