東海道 街道を歩く その10 歴史を訪ねる シニアの健康ウォーキング 小田原→箱根湯本

街道ウォーク
Photo by ゆう
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東海道 その10 小田原→箱根湯本

東海道その10は、小田原→箱根湯本を歩きます。
距離は19,2Km、所要時間は4:42時間 24110歩、消費カロリー2334kcal

※画像はクリックすると拡大でご覧いただけます。

※スマホでも読みやすいように、改行が多くなっております。PCでは少々見づらくなっていることをご了承願います。

箱根 湖水図

小田原→風祭

本日は東海道シーズン1の最終ゴール、箱根湯本を目指します。

JR構内のベックスでコーヒーを仕入れて電車の中で「モーニングタイム」。日曜日の通勤電車は空いていて快適、90分で小田原に到着。因みに新幹線だと東京駅からたった33分です。

今日も駅構内の「小田原提灯」は存在感抜群。到着早々、前回売り切れで買えなかった「ういろう」を仕入れます。

電車の中でモーニング
小田原提灯
ういろう

西口を出ると、「北條早雲公像」がいらっしゃいますのでご挨拶してから出発しましょう。角に松明をつけた3頭の牛と共に、馬に跨った早雲公は大きく凛々しい。

「火牛の計」は木曽義仲と平家の倶利伽羅峠の戦いが有名です。小田原城を奪取した際、早雲もこの手を使ったということです。本当に角に火が灯されて牛がどのような状態だったかは諸説あるようです、確かに牛の立場になって考えると想像できませんね。

北條早雲公像

線路沿いを歩き、前回訪ねた小田原城、報徳二宮神社を横に見て「旧東海道」に向かいます。街道へ出てJRのガードを超えるとすぐ左手が日蓮宗「大久寺」です。小田原藩主大久保家の菩提寺として1591年開創の寺院。

小田原宿 旧東海道
大久寺

お向かいは小田原城の裏鬼門を守る創建500年を超えた「居神神社」(いがみ)です。三浦氏最後の武将、荒次郎こと三浦義意(よしおき)が主祭神。武将が祭神の神社としては武田神社や上杉神社、豊国神社、東照宮が有名ですが、こちらは北條氏綱公の意向で祀られたとのことです。祭神として祭られているのは信玄、謙信、秀吉、家康など大物ばかりですから、敵将ですから三浦義意はすごい武将です。

時代を感じさせる「長い石段」を登っていくと広い境内に拝殿が見えてきます。彫刻が見事で天狗様が彫られていました。小田原の水道の守護神を祀る「水神社」、北條氏綱公が氏康に残した遺訓「勝って甲の緒を締めよ」の石碑があります。参道途中には「不動明王」もいらっしゃいます。

居神神社 長い階段
居神神社 拝殿
北條氏綱 遺訓
不動明王

街道を進むと春日局が開基した「光圓寺」、そういえば日本で一番多いとされる浄土真宗、そのお寺をしばらく見ていませんでした。寺院の横が板橋口、上方口となり右に折れて進むと国道と分かれて旧道となり小田原宿とお別れ。

旧道に入ると車も人も少なく、和菓子屋さんや「古民家カフェ」が続きます。落ち着いた景観と通りの雰囲気が歩いていて気持ちが和みます。

光圓寺
古民家 KURA
古民家 如春園

左手に小さな鳥居、この「牛頭天王」は疫病除けの神様、流行り病をなくすため、この地に明治時代に祀られたもの。毎年7月に地元有志の方々による例祭が行われているそうです。

街道から右手、坂道を少し登っていくと山県有朋が古稀(七十歳)の時に構えた木々に囲まれた別荘「古稀庵」があります。青竹の垣根と茅葺屋根の山門が迎えてくれ、独創的な庭園は近代日本庭園の傑作といわれています。目白の椿山荘も有朋の所有、明治の元勲はスケールが違います。

牛頭天王
古稀庵

この辺りは板橋の別邸群と呼ばれ、有朋の側近23代総理「清浦奎吾」、大倉財閥創始者「大倉喜八郎」、戦後の電力体制の礎を築いた「松永安左ヱ門」、日経新聞社長「野崎広太」、三井物産等を設立した「益田隆」らが居を構えていました。温暖な気候と相模湾を見下ろせる立地が魅力だったんですね。

街道に戻ると、立派な蔵造りの建物があります。3代100年近く醤油醸造業を営んでいた「内野家の店舗兼住居」で1903年に建てられたもの。なまこ壁、石造りのアーチがモダンです。

蔵の先を右折して坂道を案内に従って行けば、「松永記念館」です。本館、別館、茶室「葉雨庵」、邸宅の「老欅荘」、田舎家「無住庵」が広い敷地に点在する立派な記念館、茶人「耳庵」としても知られたそうで「日本の歴史公園100選」にも選ばれている庭園は必見です。

内野家の店舗兼住居
松永記念館

更に奥へ進むと、金色の北條ミツウロコ紋が輝く山門が見えてきました。曹洞宗寺院「香林寺」、開山は鎌倉北条氏の出身「大樹乗慶禅師」によるもの、1487年の創建で往時は末山20ヶ寺を有したといいます。歴史ある寺院だけあって、本堂の他、修業をしたとされる石室や弁天堂、古い石仏が見られます。

街道へ下る途中、「秋葉山量覚院」があります。総本山は京都聖護院で山伏の寺院、本尊は秋葉大権現です。12月に行われる「秋葉山火防祭」は山伏による火渡りの儀式が行われ、火防の神様として全国から消防や火力発電所など火を扱う仕事の関係者がお参りに訪れます。山伏の寺院らしく天狗様が見おろしていらっしゃいました。

香林寺
秋葉山量覚院

街道へ戻ると、「宗福院地蔵堂」があります。ご本尊は延命子育て地蔵菩薩で胎内仏は秘仏、板橋のお地蔵様と呼ばれ多くに人々の信仰を得てきました。地蔵堂の鎮守として「大黒尊天」がいらっしゃいます。また、冥界で死者の罪業を裁く10人の王「十王像」も祀られ中央では閻魔様が睨みをきかせています。

宗福院地蔵堂
大黒尊天
十王像

街道は登山鉄道の高架橋をくぐり、国道と再度合流となります。左に早川を見ながら進めば「小田原用水取水口」。ここから川水を取り入れて板橋見附から江戸口見附まで続き、小田原城下17町の飲料水として利用されていたもの。小田原北條氏時代から既に水道施設があった訳です。水神様も祀られていました。

気持ちよく川沿いを歩いていくと、「日蓮上人恩親の地」があります。身延山に向かう途中、ここ「巨石象ケ鼻」に登り遠く房総を望んで故郷と両親を偲んだとされる場所。いつの世でも親はありがたい存在です。

小田原用水取水口
日蓮上人恩親の地

ここで踏切を渡り、国道とはお別れして再度旧東海道へ入ります。昔の面影を残す道を往くと村社「八幡神社」の石柱と鳥居が右手に見えてきました。階段を上り本殿へ向かうと、目に入ってくるのが狛犬。随分古いもののようで表情が何ともいいお顔。

風祭→箱根湯本

道祖神を過ぎて左方向、風祭駅の方へ向かいます。線路を過ぎて国道に出ると「鈴廣かまぼこ博物館」、お隣は土産店の鈴廣かまぼこの里、この規模には驚かされます。試食コーナーもありますので、こちらで一休みさせて頂きましょう。お店の前が、お正月にテレビに映し出される「駅伝の小田原中継所」。

八幡神社
鈴廣かまぼこ博物館

東海道に戻ると、すぐに「風祭の一里塚跡」、江戸から21番目となりました。おじぞうさんが祀られていました。

奥に見えてくる山門は、臨済宗大徳寺派寺院「宝泉寺」です。1560年前後の創建で開基は北条氏の一族「北条時長」とあります。北条家の菩提寺である早雲寺と深い関係があり、寺領図や虎朱印状、時長画像が市指定文化財になっています。北条氏が手厚く保護していたことがうかがえますね。

風祭の一里塚跡
宝泉寺

旧道歩きがしばらく続きます。見ただけで、くしゃみがでそうになる花粉を黄色く蓄えた杉の木が行く手を遮りますが、気合いを入れて進むと春日局ゆかりの黄檗宗「紹太寺」の入り口。

黄檗宗(おうばく)とは聞きなれない名前ですが、曹洞宗や臨済宗と同じく禅宗の一派。江戸初期の小田原藩主、稲葉氏一族の菩提寺です。春日局は祖母にあたり墓所もこちらにあります。

墓所はこの先の山の上、石橋を渡り、石段を登り、ずっと先となりますので今回は石段の下までということに。この敷地の大きさからみても往時は相当大きくて立派な寺院だったことがわかります。

紹太寺 山門
紹太寺 本堂
紹太寺 この先続きます

街道を進むと、橋の上に頼朝が乗っていた馬の蹄跡があり、この頑健な馬の脚にあやかりたいと旅人が祈願したといわれる「駒ノ爪橋跡」と「日本初の有料道路」の解説ボードがあります。

小田原の板橋から湯本まで4,1kmの有料道路が1875年に開通、こちらが日本初ということです。道を拡げて急坂を人力車が通れる勾配の緩い道に付け替えたんですね。これは福沢諭吉の提言で、二宮尊徳の高弟、福住正兄が建設の先頭にたったと説明書きにありました。ここにも尊徳が登場です。

ここで旧道は国道に合流、「達磨大師」の交通安全之碑から横の階段を登り、壁の上の歩道を湯本に向けて歩きます。

途中、「山崎ノ古戦場碑」を確認。戊辰戦争で伊庭八郎率いる旧幕府遊撃隊と新政府側の小田原藩士高橋藤太郎との一騎打ちがあったところ。

旧道沿い解説ボード
達磨大師
山崎ノ古戦場碑

国道は早川に沿って続き、箱根湯本の駅が見えてくれば「三枚橋」に到着。こちらは追分となっており真っすぐ進めば、塔ノ沢、宮ノ下、箱根七湯方面、左折して橋を渡れば東海道となります。橋からの湯本駅方面の眺め、ロマンスカーのオレンジと箱根の山のコントラストが美しい。

三枚橋から湯本方面

東海道を温泉街に向けて進むと「ファミリーマート」があります。何だかおかしい、看板に青がない。緑だけのファミリーマート、見慣れない光景に何だか落ち着きません。箱根は景観条例が厳しいのでしょうね。

そんな景色も楽しみながら歩いていくと「白山神社」、地元の人々に温泉の守護神として崇められてきました。境内には稲荷社や水神社、白山ご神水があります。山から霊泉が湧き、病を治したとの伝承もありますので、「手水鉢」で清めていきましょう、お花がきれいです。

緑のファミリーマート
白山神社 拝殿
白山神社 手水鉢

風格がある惣門は「早雲寺」。北条早雲の遺命により、息子氏綱によって建立された寺。北條一門、早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直、五代の墓があります。早雲の末っ子、北條幻庵作の枯山水のお庭も残っています。

早雲寺 惣門
早雲寺 本堂
早雲寺 枯山水庭園
早雲寺 五代墓所

このあたりまで来ると、歩きながらでも感じられるほど温泉の硫黄の香りが漂ってきます。道路わきの側溝に、お湯が流れており「弥坂湯」とあります。匂いの元はここだったんですね、共同浴場にはレトロな魅力がいっぱい、やはりお湯はかけ流しに限ります。

左手、少し奥に厄除け「石垣神社」の由来案内と鳥居が見えます。秀吉が石垣山に一夜場を築き、早雲寺に本陣を置いた際、この社は鬼門となった為、石垣神社として建立とあります。祭神は天狗の太郎坊、次郎坊。

参拝しようと鳥居をくぐり階段を登るのですが、社殿が見えません。どんどん坂道を登って行き、とうとう箱根神道まで登ってきました。新道を渡って鳥居と社殿がようやくあります。参拝される方は坂道がきついので、心して登りましょう。苦労した分きっと素晴らしいご利益が得られると思います。

共同浴場 弥坂湯
石垣神社

登ってきた道を、また麓まで下って「正眼寺」に向かいます。鎌倉時代に広まった地蔵信仰のお寺、また仇討ちで有名な曽我兄弟の供養のため建立された曽我堂、迫力ある大きさに圧倒される「石造大地蔵」があります。

東海道は山に向かって進みます。茶屋の双体道祖神を過ぎると「湯本茶屋の一里塚」、江戸から22番目。

正眼寺 石造大地蔵
正眼寺 本堂
湯本茶屋の一里塚

「箱根旧街道入口」までやって来ました。ここから約255メートル、石を敷き舗装をした面影が残った道となります。ウォーキングシューズでもこの石畳は歩きにくく足裏が痛いです。ここを草鞋で歩いたわけですから、やはり昔の旅人はすごいとしか言いようがありません。

旧街道 石畳
旧街道 さるはし

途中「さるはし」を渡りさらに進むと箱根観音「福寿院」への入り口の案内です。

結構な下りとなりますが進んでみましょう。病気を癒す観音霊水、箱根観音秘仏の案内があります。本堂でお参りを済ませて、ご本尊様の分身でいらっしゃる、「跨木撫で観音」さまにお参りです。自分の悪いところと同じところをさすってお祈りをします。

福寿院 本堂
福寿院 跨木撫で観音

東海道に戻り「観音坂碑」まで歩けば折り返し、後は湯本の駅まで戻ってゴールです。奥湯本入口のバス停の向かい側に碑があります。二町ほどの坂道で昔観音堂があったのでこの名が付いたとのこと。

湯本の駅に向けて湯場滝通り坂を下ってラストスパート、「須雲川沿い」に歩きます。ここからは川沿いに大きな温泉旅館が続きます。しばらく進むと右手に山門、見上げると先ほどお参りした福寿院さんと大きく箱根観音の文字。参拝が下りで良かったと思うほどの階段が続いていました。

観音坂碑
福寿院 山門
山の上に 福寿院

川沿いをのんびり歩いていけば賑やかな温泉街に入ってきます。人通りも急に多くなり観光地らしくなってきました。なんだかゆっくり温泉宿に1泊したくなる気分、そんなウキウキが温泉街にはありますね。

旅館やみやげ店を眺めながら歩けば、東海道シーズン1のゴール「箱根湯本駅」に到着です。ここまで全10回となりましたが怪我無く続けてこられたことに感謝。途中数々の神社仏閣にお参りしたご利益でしょう。

帰りは小田急ロマンスカーに乗車、何年ぶり、いや何十年ぶりでしょう。昔は車内各所で酒を酌み交わして宴会が行われていた記憶があり、湯本に着くころには酔っぱらい続出という想い出がよみがえります。

須雲川沿い
箱根湯本駅
小田急 ロマンスカー

前回は売り切れ続出でお土産を買うことが出来ませんでした。その反動で少々買い過ぎましたが、シーズン1の最終回なので良しとしましょう。ぷちかま、燻たま、押鮨、ういらう、生おろしわさび、みそまん、のし梅、あじとかますの干物、そして農家さんの直売で仕入れた一袋100円という格安の湘南ゴールド。

湘南ゴールドは鮮やかな黄色と爽やかな香りが魅力の柑橘類、直売だから採れたての新鮮さも魅力、大・中・小の3種類も買っちゃいました。背負って帰るのは私です。

ロマンスカーのお供に、缶ビールとおつまみの蒲鉾を買って帰ります。東海道、次回シーズン2は箱根の山越えからのスタート、少々不安もありますが楽しみです。

東海道シリーズ、10回までご覧いただきありがとうございました。感謝申し上げます。

街道歩きシーズン1、甲州街道、中山道、東海道に続き、次回より「日光街道」を歩きます。今までの街道とは違う風景が味わえることでしょう。引き続き、ご覧いただければ幸いです。

おつかれさまでした
帰宅後の楽しみ
鮮やかな黄色 湘南ゴールド

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