シニアも学ぼう テクノロジー その3 NFTの教科書 天羽健介 増田雅史

シニアも学ぼう テクノロジー その3 NFTの教科書 天羽健介 増田雅史 シニアの参考書
photo by ゆう

時代は変わりドンドン便利な事が増える一方で、新しい事を学び実践しなければついていけないことも多く出てきました。

テクノロジーの進歩はすさまじく、新しい技術を知らないで過ごす手はありません。

シニアが新しいテクノロジーの使い方を習得することは残りの人生を素晴らしいものにしてくれるはず。

大切なのは好きなことやおもしろいことを探求すること。
現役の時とは目的が違い、楽しむための勉強でありたいですね。

このブログでは要約ではなく、個人の見解で恐縮ですが気になった部分の感想を述べさせていただきます。
本の要約は他に多くの紹介記事がありますのでそちらをご参照頂ければと存じます。

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NFTの教科書 天羽健介 増田雅史

メタバースやブロックチェーンと同様、1年ほど前からよく聞くバズワードとも言えるNFT。

特にアーティストの方にとって非常に意義のある仕組みで救世主扱いされるほどのワードになってきました。

しかし、よく分からないのが実情ではないでしょうか。

私もいま一つ理解が追い付かないこともあり、今回タイトルに教科書とついているこの本をセレクト。

この本のすごいところは、アート、国内外のゲーム、スポーツ、トレーディングカード、ファッション、音楽、テクノロジー、法律、会計など各ジャンルで活躍する28人もの執筆者が解説してくれるところです。

幅広いジャンルですでにNFTが浸透しはじめているということは、見過ごせることではありません。

入門者としては、このように多くの情報や考え方、実情を知ることが大切だと思います。
難解だと思ったら、自分が気になるジャンルだけ読めるというのもハードルが下がっていいですね。

編著者の天羽健介さんは、商社を経て2018年コインチェック株式会社入社。
NFTやIEOなど新規事業の開発や暗号資産の上場関連業務、顧客対応部門を担当。
2021年2月コインチェックテクノロジーズ株式会社の代表取締役に就任。
日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)NFT部会長をされています。

第2章 NFTの法律と会計の編著者増田雅史さんは、弁護士・ニューヨーク州弁護士(森・濱田松本法律事務所)。
IT・デジタル関連のあらゆる法的問題を一貫して手掛け、NFTについては、ブロックチェーンゲーム草創期である2017年末からアドバイスを開始。ブロックチェーン推進協会(BCCC)アドバイザー、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)NFT部会 法律顧問をされています。

本書の構成は下記の通りです

■第1章 NFTビジネスの全体像
NFTの現状、概況とマーケットプレイス他、アート、メタバース、国内ゲーム、海外ゲーム、スポーツ、トレーディングカード、ファッション、音楽、海外発NFT特化型ブロックチェーン、日本発NFT特化型ブロックチェーン、NFTの技術的課題の解説

■第2章 NFTの法律と会計
NFTの法律関係、金融規制、その他の法的諸問題、会計と税務の解説

■第3章 NFTの未来
NFTと無形資産、市場づくり、世界とNFT、展望の解説

前回その2では佐藤さんの著書「世界2.0」でメタバースによる新たな世界の創造についての理解を深めさせていただきました。

今回はその1で学んだ國光さんの「メタバースとWeb3」についての基本的な事に加えてNFTがどのように絡んでいくのかを理解できればいいと思っています。

各ジャンルの話が盛りだくさんですが、基本となる「NFTビジネスの全体像」の中から興味がある部分を取り上げてNFTの具体的なイメージがつかめればと思います。

NFTの現状

NFTというデジタル資産とブロックチェーン

NFTとはNon-Fungible Token、ノンファンジブル・トークンの略です。ファンジブルが代替可能という意味なので、ノンファンジブルは「代替不可能」、つまりひとつひとつが固有で唯一無二ということ、トークンには代用貨幣や引換券などの意味もありますが、ここでは「世界にひとつだけのデジタル資産」と、あえてわかりやすく意訳しておきます。

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仮想通貨と呼ばれているビットコインやイーサリアムは同じ価値で代替可能なデジタル資産、ノンが付かないファンジブルトークンとなりNFTとは違うということがわかりました。

ひとつしか存在しないという固有の価値は誰もが認めるところであり高値が付いている現状があります。

ですから、コピーが簡単にできるデジタル資産にも唯一無二の価値を持たせることが出来るNFTということには大きな可能性を感じます。

この個別の識別サインを持たせることが出来る技術がブロックチェーン。ブロックチェーンとは何なのでしょうか?天羽さんの解説では「管理者が存在しない台帳」のこと。

NFTもFT(暗号資産)も、同じこのブロックチェーン技術を用いています。公開された情報を複数のユーザーが相互承認して信用を付加していく「分散型台帳」という技術でこの技術領域の一つということです。

特長としては改ざんコピーできない、価値を移転できる、追跡可能で誰でも閲覧可能の3つ。

台帳を中心に仕事を行ってきた昭和世代には「管理者が存在しない台帳」が台帳の機能を担えるのか?と疑問が湧くところですが、新たなテクノロジーがこれら問題点を解消しているわけですね。

知的財産を担保できるわけですから新たなビジネス展開に期待が高まります。

世界と日本のNFT市場のいま

日本では、2020年からNFTに対するビジネス界隈の関心が高まりました。暗号資産の取引所やIT系の事業者はもちろん、ゲーム会社や出版社などNFT化できる版権やコンテンツを保有するIP事業者がNFTビジネスに参入しはじめたのです。

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日本でも大手ネット系企業を始めNFT取引所事業に参入する企業も増え始めたようです。

LINE、メルカリ、GMO、楽天、mixiなど先行している企業に市場を引っ張っていってほしいですね。

日本はポケモンなどのアニメをはじめコンテンツ大国であることは周知の事実です。

この優位性を活かして、日本の企業やマーケットがNFTビジネスへの理解を深めて世界市場を席巻し、サービスを拡げていってくれることに期待しましょう。

NFTが活用できるビジネス領域は広く、フィリピンの事例ではゲームをプレイすることでお金を稼ぎ生活の手段にしている人たちも出てきているそうです。

私もゲームにはまった時期がありましたが、それでお金が稼げるなんて夢のような話。

老後は好きだった信長の野望なんかを一日中やりながらお小遣いがもらえる、こんなことも可能になってくるのでしょうか?楽しみです。

NFTの概況とマーケットプレイス

9つの主要NFTマーケットプレイス

NFTの世界的なトレンドにより、NFT関連サービスが増えるとともに、NFTを取引できる「マーケットプレイス」も急増しました。日本国内でも大手企業が次々と参入を発表しています。

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NFTを取引する場所、それがマーケットプレイスで本紙ではグローバルを含め主要な9つのマーケットプレイスが紹介されています。

私も聞いたことがあるOpenSeaをはじめ、それぞれの特徴やこんな人におすすめとして具体的な目的が示されているので大変参考になります。

実際にNFTの買い方や売り方について、「OpenSea」と「Coincheck」での取引方法が紹介されています。

   ●オープンシーTOPページより引用

NFTの本当の魅力は、NFTを保有してはじめてわかる部分もあると書かれています。

イーサリアムなど暗号資産を手に入れたり、MetaMaskと呼ばれるNFTや暗号資産を保管するウォレットが必要になりますが、ぜひチャレンジして魅力に触れてみたいです。

自分の作品をマーケットプレイスに出品したり、メタバース上で作品を展示したりできるのもいいですね。

NFT×アート

世界中で話題となるNFTアート

現在、NFTアートは世界中で話題となっており、2021年はそんなNFT市場の幕開けとなりました。NFTアートブームの最初のきっかけを創出したのは「CryptoPunks(クリプトパンクス)」というNFTアートのプロジェクトです。

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クリプトパンクスはシンプルな24×24ピクセルアートでゾンビを基調としながらAIによって生成された1万体のジェネレイティブアート、このひとつのキャラクターが8,000万円で取り引きされたことで話題になったとのこと。あのVISAも購入したそうです。

私はファミコン第一世代なので、このピクセルアートは懐かしく親しみもあり、とても魅力を感じます。

とはいっても高くてとても手が出ないですが希少性もありますし欲しくなる気持ちは理解できます。

  ●OpenSea クリプトパンクスTOPページより引用

アート系NFTの代表的なマーケットプレイスとしてOpenSeaがあります。

創業は2017年、2021年の7月の月間販売金額は300億円、その勢いは止まらず8月には2000億円を突破すると予測されているそうです。

国内のアート系NFTマーケットプレイスもnanakusaなどが紹介されています。
こちらは公認アーティストと一緒に成長することをミッションの一つとして掲げているそうです。

これを機に新たなサービスの導入や環境が整うことで国内アーティストもどんどん活躍の場を増やしていってほしいです。

NFT×メタバース

NFTとメタバースの関係

メタバースにおけるNFTは自由自在です。土地や不動産、そして音楽、アート、ゲーム、ファッションなどのカルチャー。VRミュージックふぇすなどのイベントチケット、そしてメタバース用のアバターやメタバース空間そのものがNFTとして取り引きされています。もはや思いつくものすべてが「NFT×メタバース」といっても過言ではないでしょう。

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まず驚いたのはメタバース上に土地という概念が設定されていること、我々世代は自分の土地を持つ事、そして戸建ての家を持つということが一つの人生の目標という方も多かったはず。

土地神話世代には、このメタバース上の土地という設定に魅かれるところはあるのではないでしょうか。

メタバース上の土地にもビルを建てたり、そこでイベントを開催したりとリアルと同じようなことが出来るといいます。

例えば自身のギャラリーを持つことが出来るなんてアーティストの方には魅力的ですね、現にそれがカルチャーになっていると本書には書かれています。

また、アバーター用のファッションを販売していることも驚きです。
すでにブランドも存在しているとのことですが、メタバースが発展して利用者が増えればアパレルなどはリアルと同様なトレンドが起きてくることは想像できるような気がします。

もう一つの自分にもオシャレさせたいと思うのは当然の成り行きでしょうね。

しかし、2021年に発売したバーチャルスニーカーコレクションは7分以内に完売で約3,2億円相当と紹介されているのはさすがに行き過ぎのような気もします。

コレクティブルNFTが高額で落札され、それをtwitterや各種SNSアイコンに使って自信を表現するために活用しているとの紹介がありますが、最近見かけるようになった著名人の一風変わったアイコンはこうゆうことだったのですね。

まとめ

その他ゲーム、スポーツ、ファッション、音楽などでNFTがどのように活用されているか、また活用されていくのかについて専門家の解説が書かれています。

スポーツや音楽はNFTとの親和性も高く、サッカーや野球、トレーディングカードなどNFT活用事例、音楽業界でも様々な取り組みが始まっていることが紹介されています。

そして2章では法律と会計について、3章では未来について述べられています。

未来についてはその1でご紹介した國光さんも登場されていて、NFTにしかできないことは何か、ブロックチェーンの特徴3つ、トラストレス、インセンティブ、コピー改ざんが出来ない、をあげられての説明は分かりやすく未来に期待が持てる内容でした。

みなさんにも、ぜひ本書はご覧になって頂きたいと思います。

とにかく初めて聞く言葉や仕組みルールの説明が多いので腹落ちするには時間がかかりそうです。

産業革命が大きく社会構造を変えたことは学生時代に学習しました。

そして今、パソコンやスマートフォンが世に普及しネットによりライフスタイルが大きく変わったことをリアルに体験しています。

この経験からweb3.0にも大きな時代の変わり目であることは感じ取れます。

もしかしたら、2回も社会構造の大きな変化を実体験できた世代になるかも知れませんね。

次の一歩を踏み出すには、自分の手で体験し見て聴いてやってみないことには始まりません。
還暦過ぎのおじさんに一歩も二歩も無いのかもしれませんが、ここはチャレンジあるのみです。

口座を開設し暗号資産を手に入れて、NFTを購入し、出品もしてみる。

自分のメタバース空間を作ってみる。まずは、ここから始めてみたいと思います。
新たな挑戦のきっかけを与えてくれる刺激的な素晴らしい著書に感謝です。


次回その4は、NFT購入までの道のりをご紹介できればと思います。

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