甲州街道 その1 日本橋→内藤新宿
甲州街道その1は、日本橋から→日比谷→桜田門→半蔵門→四谷→新宿を歩きます。
距離は14,2km、所要時間は3:20時間、消費カロリー1,130kcal
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日本橋→桜田門 4Km
地下鉄丸ノ内線を三越前にて下車、今日は買い物ではなく記念すべき街道を歩く初日。
改めて日本橋に立ってみると橋は立派で大きく、スタート地に相応しい風格が。
この辺りは老舗も多く歴史を感じさせてくれる場所、テンションもあがります。
橋の装飾柱が素晴らしい。
東京都の紋章を持っている獅子像、翼が生えた麒麟像も大きく迫力があります。
東野圭吾さんのミステリー映画「麒麟の翼」でも有名になりましたね。
高速道路が迫っているのが少し残念。
日本国道路元標、東京市道路元標が橋のわきにモニュメントとして残されています。
品川方面に進み右折、呉服橋方面に向かって歩き東京駅日本橋口より構内へ。
「キャラクターストリート」や「おかしランド」がある東京駅一番街を進むと丸の内。
「ちいかわらんど TOKYO Station」は長い列が出来ていました。人気なんですね。
丸の内側から見る赤レンガの東京駅はいつ見ても存在感抜群、駅を背にして勅使の饗応を行った伝奏屋敷跡(現日本工業倶楽部会館)前を通り和田倉橋方面へ。
和田倉橋を左折して白鳥やカモがのんびり泳ぐお堀沿いを歩きます。
馬場先門交差点を通過して日比谷見附跡に進むと、途中ひときわ目立つ建物が戦後、連合国最高司令官総司令部(GHQ)が置かれていた第一生命館。
1935年の着工の歴史を感じさせてくれるビル、10本の柱が美しい。
まもなく日比谷公園到着。今日も人がいっぱい、都民憩いの公園です。
園内にはカフェもあるし見どころ満載ですが、今日はスルーで先を急ぎます。
国会議事堂に向かって歩いていくとサスペンス劇場などでおなじみ、警視庁が左手に。
昔の茶色で円形の筒が特徴的だった庁舎を知ってる人も少なくなったんでしょうね。
向かい側が桜田門、安政の大獄をおこなった大老「井伊直弼」が暗殺されたことで知られてます。
映画では直弼役を伊武雅刀さんが演じていらっしゃいました、迫力ある演技でよかったデス。
桜田門→四谷見附 5,1km
桜田門を過ぎてさらにお堀沿いに歩いていくと加藤清正邸跡、井伊掃部頭邸跡。
ここから桜田門へ向かう途中に襲撃されたのかと思うと、現場に立っている訳ですから感慨深いです。
さらに進むと最高裁判所を通過し半蔵門。
こちらは「こうじまち口」とも呼ばれ四谷門とともに甲州街道の要衝でした。
名前の由来はこのあたりに屋敷を拝領していた服部半蔵からという説の他、いくつかあるみたいですね。
現在は天皇陛下が皇居から出発されるシーンでおなじみの門です。
麹町、四谷方面へ向かいましょう。
新宿通りの名で親しまれていますが、ここは国道20号、甲州街道です。
麹町一丁目を左折して江戸三大天神の平河天満宮へ。
江戸三大天神は江戸で代表的だった天神・天満宮の総称。湯島天満宮、亀戸天神社、そしてこちらの三社。
徳川幕府を始め紀州、尾張両徳川家、井伊家等の祈願所だった歴史あるこちらの御朱印を頂くことに。可愛いくて限定御朱印も多く人気だとか。確かに道真公がいい感じ。おせんべいも頂いちゃいました。
麹町6丁目の交差点を過ぎて四ツ谷駅近くまで歩いていくと右手にあるのが心法寺。
1597年に開かれた浄土宗の寺院、開山は然翁聖山上人、開基は徳川家康です。
本尊の「木造阿弥陀如来坐像」は鎌倉時代に入ってからの製作と考えられています。
ここには地蔵尊のお体に塩をぬってお参りをする塩地蔵尊がいらっしゃいます。
迷わず私は認知症予防に頭に塩をぬらさせて頂きました。
そして四ツ谷駅前の交差点を右に向かえば四谷見附跡。すでに結構歩いた感が。。。
四谷見附→内藤新宿(青梅街道追分) 5,1km
見附橋を渡ってしんみち通りへ、ここは昔よく飲みに行った思い出の場所。
昔のままのお店が結構残っていてほっとしました。機会を作って訪れたいですね。
新宿方面に向かい四谷三丁目の交差点を過ぎると左手にあるのが長善寺。
徳川2代将軍秀忠公が鷹狩の際、立ち寄ったところ寺の周囲に笹が繁っていたところから笹寺と命名。
寺宝の、めのう観音像は秀忠の念持仏を夫人の崇源院から賜ったものだとか。
更に進み韓国大使館の前を通り四谷四丁目の交差点を過ぎると玉川上水水番所跡、四谷大木戸跡碑に到着。
玉川用水は多摩川の羽村堰で取水、四谷大木戸までは開渠で、江戸市中へは石桶・木桶といった水道管を地下に埋設して通水したというからすごいですね。
水番人が水門を調節したりごみの除去を行い水質保全をしていたそうです。
四谷大木戸は江戸城下町への西口であり、内藤新宿の東口ということです。
江戸時代に設けられた日本橋から数えて最初の宿場、内藤新宿に到着です。
東海道の品川、中山道の板橋、日光街道の千住と並び江戸四宿と呼ばれていました。
甲州街道最初の宿場は高井戸だったのですが、日本橋から16kmと遠く不便であったため、浅草商人の請願により1699年に開設。
5600両もの上納をしたとありますが、その後の繁栄を見れば商売により利益が上がったことでしょう。
いつの時代も先行投資は大切です。
信濃高遠藩、内藤家の下屋敷だった新宿御苑横を歩いて新宿方面に向かいます。
新宿三丁目手前を右に進むと立派な寺院が見えてきます。
こちらが内藤家の菩提寺太宗寺です。
境内には江戸六地蔵の一つ銅造地蔵菩薩坐像があります。高さが267センチメートルもある立派な像。
江戸六地蔵は江戸の出入り口造立されたもので、南品川の品川寺、東浅草の東禅寺、巣鴨の真性寺、江東区白河の霊厳寺、江東区富岡の永代寺を入れた六カ所。
また、閻魔像・奪衣婆像が安置されており、江戸時代から信仰されてきたそうです。
いよいよ今日のゴール新宿三丁目に向かいます。最後のスパートは足取りも軽やか。
交差点にある新宿元票がゴール、ここには追分の文字と古地図が示されています。
直進すると青梅街道、左折すれば甲州街道、まさしく追分です。
今日も頑張って歩きました。追分だんごをご褒美に買って帰ります。
元禄のころ道灌団子を扱っていた茶屋が新宿追分に転移して「追分だんご」と呼ばれるようになったとか。
こちら追分だんご本舗さんは昭和二十二年、三丁目で「やなぎ家」として始まり現在に至るそうです。
人気の秘密は、すべてその日の朝作った出来立てということにあります。
奥には喫茶室もあり団子の他、あんみつ、田舎しるこ、夏はかき氷も楽しめます。
みたらし、こしあん、抹茶あん、よもぎにのり七味と種類も豊富。
豆大福にいちご大福も。
迷ったあげく、抹茶あんとよもぎ、豆大福といちご大福のお買い上げで本日の締めとさせていただきます。
お疲れ様でした。
新宿から先、内藤新宿→下高井戸へ、その2もお楽しみに。
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