シニアライフ 老化に負けない豊かな老後 第2弾 「70歳が老化の分かれ道」 和田秀樹

70歳が老化の分かれ道シニアの参考書
photo by ゆう

人生100年時代、この言葉もすっかり定着してきました。120歳まで見えてきているとも。
しかし、何もしなくて成り行きで長生きできる訳ではありません。
寿命が延びることは喜ばしいのですが、大切なのは健康寿命を延ばすこと。幸せな老後を過ごす条件です。

シニアライフハックでは、豊かな老後を過ごすために小説に学ぶシリーズ5冊とノウハウ本に学ぶシリーズ5冊をセレクトして紹介してきました。

シニアライフ 小説に学ぶ豊かな老後 5選 ・・・ まとめ
豊かな老後を暮らすためにはどうすればいいか?お金、仕事、親の介護、健康維持など幅広く未知の世界への心構えが必要。こんな情報をストーリーで楽しめる定年小説というジャンル。垣谷美雨、渡辺淳一、内館牧子、浅田次郎、村上 龍、有名作家さんが描く物語は老後の参考になる事が盛りだくさん。
シニアライフ、ノウハウ本で学ぶ豊かな老後 5選 ・・・ まとめ
老後を豊かに生き抜くノウハウを詰め込んだ定年本とよばれるジャンルがあります。有名な学者さんや有識者の方が語るノウハウは老後の参考になる事が盛りだくさんです。ノウハウ本は、具体的な老後の課題とその対処法が詳細に提案されているものが多く、知れば将来の安心につながる内容が沢山あります。

引き続き豊かな老後を手に入れるため「老化に負けない豊かな老後」と題して、参考書となる書籍をセレクトし勉強していきたいと思います。

「いつまでも若くありたい」というのは昔から人としての願望です。
今は情報化時代、多くの老化対策に関する情報があふれています。
最新の情報を入手して豊かな老後への準備を進めていきましょう。

前回の第1弾、老化に負けない豊かな老後「LIFE PLAN」に続き、今回ご紹介するのはこちら。
和田秀樹さんの「70歳が老化への分かれ道」です。
具体的な老後生活の参考書として有効と思われるところがたくさん紹介されています。

私なりに刺さった部分、実践しようと思っている事や感じたことを述べさせていただきます。
豊かな老後を過ごすための秘訣、学んでいきましょう。

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70歳が老化への分かれ道 和田秀樹

和田秀樹さんは私と同年代、私の世代には医師というより受験アドバイザーとしてのイメージが強い方です。
受験勉強に関する書籍を数多く出版されていますが、最近は医療関係、老化に関する著作が多くあります。
30年以上も高齢者医療の現場に携わってこられたことは存じ上げませんでした。
精神科医としての鋭い切り口は興味深い内容が多く、今回セレクト。

  • 長生きさせる医療と健康でいさせてくれる医療は違う
  • コレステロールが高い人ほど元気で頭がしっかりしている
  • 血圧や血糖値が高めの方が頭がはっきりする
  • 食事制限で生きる楽しみを奪われると元気のないお年寄りになる
ゆう
ゆう

おいおい、今まで聞いていた話とは違いますね~ どれも朗報ではありませんか。
コレステロールと血圧の薬を飲まされている私にとっては・・・(^^♪

老後の健康問題については様々な学説がありますので複数の情報を入手して自分なりに考えてみることが大切。
和田さんが対談で仰っていたのですが、この本は人に進めたくなる本だと言われたとのこと、理由は3つ
①免許は返納するな
②医者とのつき合い方を考える
③男性ホルモンについて

この3つについての言及が好評らしいとのことでした。
どんな内容が展開されるのか楽しみです。

概要について

下記4章構成になっています。今の70代について、老化防止方法、医師の立場から見た薬や医師とのつき合い方、老後の在り方について経験とエビデンスに基づいた話が展開されています。

まずは、各章で私が気になったコンテンツを書き出してみましょう。
やはりどうすれば長生きできるのか?についての言及が特に気になるところです。

第一章 健康長寿のカギは「70代」にある
・いまの70代は、かっての70代とはまったく違う
・「人生100年時代」に70代はターニングポイント
・早死にするか、ボケて亡くなるかの時代
・70代に身につける「習慣」が、その後の人生を救う

第二章 老いを遅らせる70代の生活
・何事においても、「引退」などしてはいけない
・働くことは、老化防止の最高の薬
・運転免許は返納してはいけない
・肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける
・陽の光を浴びる習慣が人を若々しくする
・長生きしたければダイエットをしてはいけない
・おいしいものを食べて免疫力アップ
・70代になったら人づき合いを見直そう

第三章 知らないと寿命を縮める70代の医療との付き合い方
・いま飲んでいる薬を見直してみよう
・血圧、血糖値はコントロールしすぎない
・健診より心臓ドック、脳ドックを受ける
・70代になったら注意すべき医師の言葉
・70代のための「がん」とのつき合い方
・70代は「うつ」のリスクが高くなる
・認知症は病気ではなく、老化現象の1つだ

第四章 退職、介護、死別、うつ、「70代の危機」を乗り越える
・定年後の喪失感をどう克服するか
・趣味は働いているうちにつくろう
・うつになりやすい人の「考え方」、なりにくい人の「考え方」
・男性ホルモンは男にとっても女にとっても若さの源
・歳をとってやさしくなることが、幸せへの近道

それでは健康長寿のカギについてと老いを遅らせる生活について簡単ですが要旨をまとめてみましょう。
ご紹介できるのは一部となります。他にも有益情報が満載、ぜひ本書の方もご覧ください。

「70代」の生き方が健康長寿のカギ

著者は長年高齢者を診てきて、現在の70代の人たちは格段に若々しく元気になってきており、10歳くらい若返ったような印象だと書かれています。戦後食糧事情が改善されたのが原因、成長期の栄養状態が改善し免疫機能も向上し体格も良くなり寿命が延びて70代は現役の延長でいられる期間となりました。

アメリカでは1974年に75歳くらいまでは中高年と大して変わらないと提起「ヤング・オールド」と呼ぶ。
75歳を過ぎるころからは認知機能が落ちてきたり病気などで介護が必要な人も出てくる世代ということで「オールド・オールド」と定義。後の日本の前期高齢者、後期高齢者という考え方につながってきている。

超長寿化によって70代の過ごし方が重要性を増してきました。
栄養状態の改善を原因とした寿命の延びは終わり、現在寿命を延ばしているのは医学の進歩のおかげです。
若返るのではなく医学の進歩により「死なない」から長寿になるというのが「人生100年時代」の実像。

80歳にもなれば、みな老いに直面する一方で寿命だけ延びていく、だからこの延びた老いの期間をどう生きるかが重要な課題に。その在り方を左右するのが70代で重要性を増したということです。

結核を克服し寿命は20年ほど延び、がんが克服できれば更に5年延びると言われています。
新薬やiPS細胞の研究も期待されています。老化した臓器を若返らせることが出来ます。

しかし、ここで大きな問題があります。それは脳の老化を止めたり再生は出来ないという点です。

ゆう
ゆう

長い老いの期間を健やかに過ごすためには、脳の機能を80代以降もいかに保てるか
70代の時にもっている運動機能をいかに長持ちさせるかが大切になるということですね。

70代の「老いと闘う時期」と「老いを受け入れる時期」を分けて考えることが必要になります。

高齢者の努力した人とそうでない人との健康格差は大きい。
脳機能、運動機能を「使い続ける」ということ、そして意欲の低下を防ぐことも重要。
70代でつくった運動機能や脳機能を維持することに役立つ習慣は一生涯続く。
80代になってから新たな習慣を作ることは難しい。だから70代の過ごし方が重要。

老いを遅らせる70代の生活

80代以降も元気に過ごすためには最後の活動期である70代の過ごし方がカギになります。
どのような生活を心がければいいのか?みていきましょう。

「引退」などしてはいけない
70歳まで現役で仕事をしていた人が退職後の生活に何をやるのか考えることもなくリタイアすると、一気に老け込んでしまいます。現役の意識を維持することが大切です。

長野県は男女ともに平均寿命は全国1位、沖縄県の女性は7位だが同じ環境なのに男性は30位以降、これは高齢者就業率に大きき関係しているものと考えられます。寿命が就業率に比例しているのです。

運転免許は返納してはいけない
環境の変化が、これまでの元気な生活を支えていたルーティンを破壊し、日々の活動レベルを低下させる。
これが運動能力や脳の働きを廃れさせてしまいます。特に車社会の地方においてはその影響は大きく外に出ることが少なくなり活動しようという積極性や意欲の面でも萎えさせてしまうのです。

肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける
70代の生活で気をつけるポイントは活動意欲の維持と運動機能の維持。
この意欲の低下を防ぐ意味で「肉を食べる」ことをお勧めします。

野菜中心の生活がいいと考えている方が多いですがタンパク質不足には注意が必要です。
セロトニンの減少は意欲を低下させます。うつ病のリスクも高まります。

またコレステロールは動脈硬化を促進し心筋梗塞のリスクになるという理由で悪者としてみられていますが、日本の高齢者にとっては必ずしも忌避すべきものではありません。
コレステロールを減らすことによってもたらされる男性ホルモンの減少を恐れるべきです。

男性ホルモンの低下は活動意欲の低下につながります。
これら問題を解決するため肉を食べることは意欲を高め、活動レベルを維持することにたいへん効果的。

陽の光を浴びる習慣が人を若々しくする
人に意欲と密接に関係がある脳内物質・セロトニンは光を浴びるとたくさんつくられます。
あらたまって何かをしなくても、1日一度は外に出て、陽の光を浴びればそれでいい。

このセロトニンによって夜になると脳ではメラトニンが作られます。
これは睡眠ホルモンとも呼ばれており人の睡眠と深くかかわっています。
よく眠れるようになり不安感も取れてうつ病予防にもつながります。

このほか70代の運動習慣の作り方として「散歩」を推奨されています。
転倒リスクを減らすための自宅に早めに手すりを設置する、安定剤の見直しなどもあげられています。
ダイエットはしてはいけないとも。データから少しふっくらしたタイプの方が長生きするということ。

コレステロールや血圧、尿酸値など気にして食べたいものを我慢している人が多くいますが、おいしいものを食べて免疫力アップしましょうともおっしゃっています。

ゆう
ゆう

70代の人にとっては100歳まで生きたとしてあと30年です。
どう生きたいのか、ということも考える必要があるのでがないかということですね。

老化を防ぐという意味では「人づき合い」は大切です。
人と会うことは前頭葉を使うことであり、それによって老化を遅らせることができるからです。
ただ、注意したいのは嫌な人と付き合うことはもうやめた方が良いということです。
大事なことは「楽しめているかどうか」が免疫機能に大きく影響してきます。

薬の見直し、血圧・血糖値をコントロールしすぎない、健診より心臓ドッグ、脳ドッグ、かしこい医師とのつき合い方やがんとのつき合い方も言及されています。

詳しくは、ぜひ本書をご覧ください。

ゆう
ゆう

   ↓↓↓ ここまでのまとめです ↓↓↓   

こちらの概念図はゆうが内容を基に理解しやすくするために主観で作成したものです。
ゆうの見解であり、著者作成の物ではないことをご了承ください。

まとめ

人生100年時代と言われるが医学の進歩で死なないから、若返るわけではない。
脳の細胞は分裂しないので老化は止められない。70代はまだまだ元気、頭も体もしっかりしている70代のうちに80代以降もこの状態が続くように準備する必要がある。

老いを遅らせる70代の生活とは
・引退はしない、働くことは老化防止の一番の薬
・運転免許は返納しないで通常の生活を続けられるようにする
・お肉を食べてセロトニンを増やし意欲が低下しないようにする
・陽の光を浴びてセロトニンを作り意欲を沸かせる
・陽の光を浴びてメラトニンを作り眠れるようにする
・軽い散歩を続けることで運動機能を維持する
・無理なダイエットはしない
・好きなことをやり免疫力アップ

他にも書かれていた医者や薬とのつき合い方や定年後の自分の人生の在り方を考えたい。
脳ドッグは次回健診時に受診する、そして現在の少々ふっくらタイプもキープだな(笑)

ゆう
ゆう

現在、親の介護の問題に直面しており試行錯誤しているところであったが、生きがいにしないとの指摘は目からウロコであったし、自分と意見が違う人を許せなくなるとの指摘も腹落ちした。

自分で考えることも大切ですが、やはり専門家をはじめ他の方の意見や考え方を幅広く聞いて客観的に自分を見ることが豊かな老後を切り開く術であることは間違いないようだ。
人にやさしく人に尽くす生き方ができるだろうか。何より意欲低下は絶対に避けたいと思う。

このように考えていくと利害関係がない学生時代の友人というのは本当にありがたい。
豊かな老後を築くエンジンかもしれない。もちろん気の合ったパートナーや家族もです。
自分だけじゃなく、みんなが楽しく長生きできるよう情報共有が必要かな。

引き続き、情報収集を続けていきたいと思います。

70歳が老化の分かれ道 (詩想社新書)
70歳が老化の分かれ道 (詩想社新書)

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